放射線皮膚炎<皮膚の病気>の症状の現れ方

 放射線は細胞のDNAを傷害し、細胞分裂に対して強い影響を及ぼします。放射線には数種類の性質の異なるものがあり、このため被曝による症状の強さは放射線の種類、強さ、被曝時間などによって異なります。しかし、放射線の種類を問わず、皮膚症状としては同様のものが現れます。
 短期間に大量に被曝したために起こる急性放射線皮膚炎では、重症度によって現れる症状は異なります。
 軽症の場合は局所がはれて赤くなり、軽度の痛みを伴う場合がありますが、その後、褐色の色素沈着を残して治ります。
 中等症の場合は、受傷3〜6日後に患部がはれて小水疱、びらんが現れ、痛みも強いものとなります。軽快するまでに数カ月を要し、色素沈着や脱毛などの変化を残しやすくなります。
 重症の場合は、熱傷(ねっしょう)と同様の症状が現れ、難治性の潰瘍を残します。
 慢性放射線皮膚炎では、病巣部から皮膚がんが発生することもあります。