成人スティル病とはどんな病気か

 スティル病は、小児のリウマトイド因子(関節リウマチに高頻度に認められる因子)陰性の多発関節炎で、関節以外の症状として、発熱、腱滑膜炎(けんかつまくえん)、心膜炎、脾腫(ひしゅ)、リンパ節腫大などを伴う疾患を指す名称です。
 これに対して、成人スティル病は弛張熱(しちょうねつ)(高熱と平熱を1日のうちに繰り返す熱型)、リウマトイド因子陰性の多関節炎および皮膚病変を主徴とする別の疾患です。

成人スティル病の原因は何か

 感染アレルギー説、自己免疫説などがありますが不明です。

成人スティル病の症状の現れ方

 高熱とともに特徴的発疹、関節痛が現れます。発疹は薄い紅色(サーモンピンク色)の紅斑が発熱とともに現れるのが特徴的で、かゆみはあまりありません。発疹にはバリエーションがあり、主なタイプにはやや盛り上がった丘疹性(きゅうしんせい)紅斑とじんま疹に類似するじんま疹様紅斑があります。

成人スティル病の検査と診断

 赤血球沈降速度の亢進、CRP陽性、核の左方移動を伴う白血球の増加など感染症に類似する血液像を示します。リウマトイド因子は陰性であり、抗核抗体などの自己抗体は通常は認められません。重要な所見としては、血清フェリチン値が著しく増加します。

成人スティル病の治療方法

 ステロイド薬の内服治療が有効で、通常は少量で十分な効果が得られます。

成人スティル病に気づいたらどうする

 皮膚に発疹がある時はまず皮膚科専門医へ、発熱、関節痛が顕著で発疹がはっきりしない場合は、リウマチ膠原病(こうげんびょう)内科を受診してください。

関連項目

 膠原病

成人スティル病の基礎知識~原因・症状・検査・診断・治療法

成人スティル病とは、子供に発症する「スチル病」に良く似た症状を示し、大人(通常16歳以上)に発症する疾患を「成人発症スティル病(成人発症スチル病)」と呼びます。 1971年に初めてその存在が報告された比較的新しい疾患です。 特徴的な症状は、リウマチ因子陰性(血清反応陰性)の慢性関節炎(いくつもの関節が痛み、腫れて熱感を持ちます)、かゆみを伴わない移動性の淡いピンク色の皮疹(発熱とともに出現し解熱すると消失)と午前中は平熱で夕方から夜にかけて40℃に達する高熱(このような熱型を弛張熱(しちょうねつ)と言います)です。