口囲皮膚炎とはどんな病気か

 16歳〜40代の女性の口のまわりに赤い小丘疹(しょうきゅうしん)、小膿疱(しょうのうほう)、鱗屑(りんせつ)(薄皮のむける状態)を伴う紅斑が生じる皮膚病で、いろいろな原因があります。

原因は何か

 症例によって、日光曝露(ばくろ)、毛包虫(もうほうちゅう)、皮膚表面の細菌叢(そう)、化粧品や塗り薬、生理周期、妊娠などのいくつかが関係します。副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイドの塗り薬の長期使用による副作用として発症した場合は、口のまわりに生じた酒さ様(しゅさよう)皮膚炎と同じです。

症状の現れ方



 口のまわりに小丘疹、小膿疱、紅斑が多発し、時に軽度の鱗屑や痂皮(かひ)(かさぶた)を伴います。かゆみはあっても軽度です。副腎皮質ステロイドの塗り薬の副作用の場合は、強いほてりと灼熱(しゃくねつ)感を伴う場合があります(図37)。

検査と診断

 発疹の分布と特徴から診断されます。酒さは顔のほてりや潮紅が何年も繰り返しますが、口囲皮膚炎は治療により短期間で軽快するため、区別ができます。

治療の方法

 副腎皮質ステロイド薬が塗られている場合は、酒さ様皮膚炎と同じですぐに中止します。そのほかの場合でも原因で述べた悪化因子があれば、できるだけ取り除くようにします。薬としてはテトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシン、ビブラマイシンなど)の内服が主体です。副腎皮質ステロイドの塗り薬の副作用の場合は数カ月かかる場合が多いのですが、そのほかの場合は通常1カ月前後で軽快します。

口囲皮膚炎に気づいたらどうする

 化粧で隠そうとしたり、不適切な薬を塗ると余計に悪化します。早めに皮膚科専門医を受診して診断、治療を受けることをすすめます。