アテローム(粉瘤)とはどんな病気か

 皮膚のなかに生じた角質(かくしつ)が充満した袋です。袋自体が角質をつくる細胞でできているため、徐々に内容である角質は増えていきます。

アテローム(粉瘤)の原因は何か

 毛穴の奥にある毛包(もうほう)が炎症などの結果、内部に代謝産物をためた袋状の構造をとるようになったものです。外傷により皮膚の表面の細胞が内部に押しやられ、そこに定着して発生する場合もあります。

アテローム(粉瘤)の症状の現れ方


図77 アテローム
 全身どこにでもできますが、顔面と頭部に多く発生します。数mm〜数cmのしこりで、なだらかに盛り上がるものと盛り上がりのないものがあります。しこりの表面の皮膚には、ふさがった毛穴のように見える黒色の点状陥没がひとつみられることが多いのですが、そのほかには表面に異常はありません(図77)。
 ただし、袋が皮膚の内部で破れた場合には、袋の内容が周囲にもれ出て激しい炎症を起こし、急激に赤くはれ上がります。

アテローム(粉瘤)の検査と診断

 通常は見た目だけで診断できます。診断に疑いがある場合には手術によって摘出し、病理検査を行います。

アテローム(粉瘤)の治療方法

 手術により袋ごと全部摘出します。切開して内容を取り除くだけでは必ず再発します。炎症を起こした場合には袋をきれいに摘出することが困難になるので、炎症をひかせるために切開だけを行う場合があります。このような場合には、炎症がなくなって数カ月以上たってから手術するとうまく摘出できます。

アテローム(粉瘤)に気づいたらどうする

 皮膚科専門医を受診し、アテロームに間違いないかどうか診察を受けます。胸部、腹部、背部などで小さいものは、気になる大きさになるまで放っておいても問題はありません。顔面や頭部に生じた場合には、傷跡が大きくならないようにアテロームが小さいうちに手術を受けることをすすめます。

【写真付き】粉瘤(アテローム)の基礎知識〜原因・症状・診断・手術方法

全身のどこでも発生する粉瘤。おできのようで、どんどん大きくなって、悪臭もする。これは皮下組織に老廃物がたまって徐々に大きくなってくる瘤で、アテロームとも呼ばれています。粉瘤のできる原因や症状、治療法など、まとめて解説します。