ブドウ球菌食中毒<感染症>の症状の現れ方

 食べ物を食べた3〜5時間後に唾液の分泌が増加し、吐き気が起こり、続いて嘔吐が起こります。少し遅れて腹痛や下痢が起こります。
 軽症の場合は、吐き気・嘔吐のみで下痢は起こさないで終わりますが、重症の場合は十数回の嘔吐や水様性の下痢を繰り返し、脱水症状を起こして衰弱してしまうことがあります。時には37〜38℃の微熱を伴い、血圧の低下、胸内苦悶(くもん)、意識の混濁、脈拍の減少などの中毒症状を起こし、緊急入院を必要とする場合があります。
 一般的には一過性で経過もよく、1〜3日で回復して予後も良好です。死亡することはほとんどありません。

ブドウ球菌食中毒<感染症>の診断と治療の方法

 この食中毒は感染症ではなく、抗菌薬による治療の必要はありません。特別な治療も必要ありませんが、重症の場合は脱水症状を改善するため、点滴などですばやく補水し、血圧の低下や脈拍微弱の管理に十分注意する必要があります。