化膿性骨髄炎とはどんな感染症か

 骨の組織に、細菌などの微生物が感染して化膿するもので、難治性の病気です。
 原因によって区別すると、(1)骨の外傷(開放性骨折、外科手術、骨髄穿刺(せんし)、銃による外傷など)、(2)骨に隣接する軟部組織からの感染、(3)ほかの部位の感染巣から病原菌が血液を介して運ばれて二次的に発症する血行性感染、などがあります。
 そのほか、局所の血行障害(糖尿病褥瘡(じょくそう))によって生じる皮膚の潰瘍では、バリアー(防壁)である皮膚が破壊されて骨への感染が起こります。
 化膿性骨髄炎には、急性と慢性があります。血行性感染による急性化膿性骨髄炎の多くは子どもに発症します。3歳以上の子どもの原因菌は、主に黄色ブドウ球菌です。感染部位は、多くが大腿骨下端や脛骨(けいこつ)上端で、とくに外傷後に発症する危険が高くなります。

症状の現れ方

 高熱や悪寒(おかん)が現れ、持続性の強い疼痛や圧痛(押すと痛い)が認められます。しかし、神経麻痺がある場合には疼痛はみられません。

検査と診断

 骨髄炎の診断は難しく、確定診断には時間がかかります。
 皮膚に潰瘍、外傷や瘻孔(ろうこう)(孔(あな))がある場合には検査材料を採取し、細菌培養を行います。CRPや白血球数などから炎症の有無を検査します。また、X線、MRIやCTなどの画像診断を行います。区別すべき病気としては、化膿性関節炎リウマチ熱蜂窩織炎(ほうかしきえん)などがあります。

治療の方法

 外科的には、感染部の異物や壊死(えし)組織を完全に除去し、局所を清潔にします。一般的には、抗菌薬を4〜6週間、点滴静注します。なお、抗菌薬は原因菌に対する薬剤感受性検査を行い、感受性のある薬剤を使用します。