破傷風<感染症>の症状の現れ方

 外傷のあと、3〜21日の潜伏期をへて発症します。口をあけにくくなり、歯が噛み合わされたままの状態になり、食事をすることが難しくなります(第一期)。
 このあと、次第に口をあけにくい症状が強まり、顔面の筋肉が緊張して、引きつり笑いをしたような表情になります(第二期)。さらに、首の筋肉の緊張から背部の筋肉も緊張が強くなります(第三期)。この時期が最も生命に危険で、とくに、ここまでの経過時間が48時間以内である場合、予後は不良です。
 この時期を超えれば、筋肉の強直(こわばり)が少しとれます(第四期)。第三期を無事乗り越えて第四期を過ぎれば、救命に成功します。

破傷風<感染症>の診断と治療の方法

 毒素中和のため、ただちに抗破傷風免疫グロブリンの投与を行いますが、いったん体に取りついた毒素は中和できません。対症療法として、全身の管理を集中治療室で行います。
 予防接種が有効ですが、たとえ小児期に接種を受けていても、5〜10年で予防効果は薄れます。そのため、成人の外傷の場合は、追加接種が行われています。
 事故などで破傷風を発症するおそれのある場合には、発症の予防を目的に、沈降破傷風トキソイドが投与されます。