黄熱とはどんな感染症か

図6 黄熱の分布域
  • 黄熱はフラビウイルス属の黄熱ウイルスによる感染症で、サハラ以南のアフリカ諸国、中南米で流行しています。
  • 黄熱の流行地を図6に示します。
  • 黄熱ウイルスの宿主はヒトとサルで、ヒトはウイルスに感染しているネッタイシマカに刺されて感染し、黄熱を発症します。

黄熱の症状の現れ方

  • 潜伏期間は3〜6日で、突然の発熱、頭痛、背部痛、虚脱(きょだつ)、吐き気・嘔吐で発症します。
  • 多くは後遺症を残すことなく治りますが、重症になると腎障害、肝障害、出血傾向(DIC)などによる多臓器不全を起こす場合があります。
  • 黄疸(おうだん)が出る場合には死亡率は高まります。

黄熱の検査と診断

  • 黄熱ワクチンの接種歴、海外渡航歴、生活様式が診断の参考になります。
  • 黄熱ウイルスに対する特異的な抗体価の測定、ウイルス抗原の検出(急性期血液からのウイルス分離など)により診断します。

黄熱の治療方法

  • 特異的治療法はなく、対症療法が主体です。
  • 黄熱ワクチンで予防が可能であり、流行地に赴く場合にはワクチンを接種すべきです。