野兎病<感染症>の症状の現れ方

 2〜10日の潜伏期ののち、発熱、悪寒(おかん)、頭痛、関節痛などの症状で発症します。細菌の侵入部位によって異なる病型を示します。
 西半球では約85%が潰瘍リンパ節型で、リンパ節の腫脹(しゅちょう)(はれ)を伴う局所の壊死性(えしせい)の潰瘍が現れます。この型で、初期病巣が認められないリンパ節型は日本で多くみられます。
 結膜から感染した場合は眼リンパ節型と呼ばれ、まぶたの浮腫(むくみ)ならびに小潰瘍を伴う結膜炎とリンパ節の腫脹が生じます。このほか、リンパ節腫脹を示すものには、鼻リンパ節型と扁桃(へんとう)リンパ節型があります。
 リンパ節腫脹を伴わない肺型はエアロゾル(空気中に浮遊する微小な粒子)感染によるもので、片方あるいは両側の肺炎を起こします。
 汚染されたウサギの肉あるいは水を介して経口的に感染するチフス型はまれですが、診断が難しく、胃腸炎、発熱、毒血症を示し、肺炎症状が現われることもあります。

野兎病<感染症>の診断と治療の方法

 ストレプトマイシンが第一選択薬で、クロラムフェニコールやテトラサイクリンでは、再発しやすいとされています。