感染性心内膜炎<感染症>の症状の現れ方

 発熱のほか、全身倦怠感(けんたいかん)、易(い)疲労感、体重減少といった非特異的な症状がみられます。不明熱(コラム)の原因として診断されることもしばしばあります。関節痛・筋肉痛も認められます。また、疣贅が内膜からはがれて血流に乗ると、脳塞栓症(のうそくせんしょう)などの動脈塞栓症を起こすことがあります。
 そのほか、手のひらの発疹、爪の下の線状出血、四肢末梢の結節(オスラー痛斑)などが認められることがあります。重篤な合併症として、心不全を来したり、感染性動脈瘤をつくり破裂して出血を起こしたりすることがあります。聴診では主に逆流性の心雑音が聴取されます。

感染性心内膜炎<感染症>の診断と治療の方法

 原因菌に感受性のある抗生物質を大量かつ長期的に使用します。緑色連鎖球菌にはペニシリンを使用しますが、アミノグリコシド系抗生物質を併用することがあります。ペニシリンアレルギーの既往のある人や人工弁の症例では、バンコマイシンを用います。
 心不全が悪化する場合、原因菌が真菌(しんきん)である場合、塞栓症が反復する場合、膿瘍(のうよう)を形成した場合などは、外科的治療の対象となります。
 この病気は予防が重要になります。先に述べた心臓疾患のある人が歯科的処置などを受ける場合には、ペニシリンなどによる予防投与が必要です。