糞線虫症<感染症>の症状の現れ方

 寄生数が少ないと症状はありませんが、増えてくるとおなかの張った感じ、下痢、腹痛が現れてきます。さらに重症になると、下痢は水様性になり、吸収障害や腸の粘膜から蛋白質が失われることで体重が減り、むくみが出たりします。
 また、粘膜からの出血による貧血、腸管の麻痺、幼虫による肺炎など、多様な症状が出てきます。幼虫が粘膜からもぐり込む時に腸内細菌を血管のなかに引き入れて、敗血症(はいけつしょう)や髄膜炎(ずいまくえん)を併発することもあります。

糞線虫症<感染症>の診断と治療の方法

 糞線虫自体は、駆虫薬(くちゅうやく)(ストロメクトール)でほぼ完全に駆虫できますが、低蛋白や貧血、脱水には対症療法が必要で、細菌感染を併発していれば抗生剤を投与します。
 免疫抑制薬の投与を受けている人やATLウイルス陽性の人では完全に駆虫できないことがあり、その時は重症化を防ぐ目的で定期的に駆虫薬の投与を続けていくことになります。