アメーバ赤痢<感染症>の症状の現れ方

 感染しても症状が現れるのは5〜10%程度です。粘血便、下痢、しぶり腹、鼓腸(こちょう)、排便時の下腹部痛などの赤痢症状を示します。典型的なケースではイチゴゼリー状の粘血便を排泄し、数日から数週間の間隔で増悪(ぞうあく)と寛解(かんかい)を繰り返します。
 増悪時は腸穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)を起こしたり、腹膜炎を起こすこともあります。また、大腸炎症状を起こす患者さんのうち約5%で腸管外への播種(はしゅ)(病原体がばらまかれる)がみられます。肝臓・肺・脳などで膿瘍(のうよう)を形成し、重い症状を示します。このうち肝膿瘍が最も高い頻度でみられます。

アメーバ赤痢<感染症>の診断と治療の方法

 メトロニダゾール(フラジール)、チニダゾールの経口投与が一般に有効です。重症の患者さんにはデヒドロエメチンの静脈注射も行われます。嚢子保有者にはメトロニダゾールのほかにフロ酸ジロキサニドが用いられ、有効な場合もあります。