クリプトスポリジウム症<感染症>の症状の現れ方

 動物あるいは患者さんの糞便中のクリプトスポリジウム原虫のオーシスト(卵嚢子(らんのうし))に汚染された飲食物を口からとることにより感染します。
 オーシストを大量に飲み込んだ場合や免疫機能が低下した人が感染した場合には、水様性下痢、腹痛、食欲低下、悪心(おしん)などの症状が数日から2〜3週間続きます。エイズなどの免疫不全状態では激しい下痢を繰り返し、免疫不全の進行とともに重症化し、致命的になることがあります。

クリプトスポリジウム症<感染症>の診断と治療の方法

 有効性が高く、確実に治療できる薬剤は見つかっていません。下痢の程度が軽い場合は水分・電解質バランスの調節を中心に対症治療を行います。
 重い下痢症、ならびにエイズに合併した下痢症の場合、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、パロモマイシンによる治療を併せて行います。特異的治療薬はないので予防が大切です。