たばこ誤食<中毒と環境因子による病気>の症状の現れ方

 ニコチンは、薬理学的には自律神経作動薬に属し、自律神経、中枢神経、骨格筋に作用します。
 急性ニコチン中毒の症状は、口腔内の灼熱感(しゃくねつかん)、唾液分泌の亢進、発汗、吐き気・嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、めまい、興奮、けいれん、嗜眠(しみん)(眠ったような状態)、呼吸筋麻痺(こきゅうきんまひ)などです。
 乳幼児が紙巻きたばこを誤食した場合は、約半数は無症状で経過します。残りの半数に発現する中毒症状のほとんどは、1時間以内にみられる吐き気・嘔吐と20時間前後に現れる下痢・軟便です。
 日本では、紙巻きたばこの誤食で死亡したケースはありませんが、ニコチン農薬による死亡はいずれも中毒初期から意識障害、けいれん、呼吸麻痺、ショックを起こして急死しています。

たばこ誤食<中毒と環境因子による病気>の診断と治療の方法

 乳幼児では、紙巻きたばこ2cm以上(米国では2本以上)の誤食で胃の洗浄がすすめられていますが、量の判断は困難です。近年は、胃洗浄よりも活性炭の経口投与がすすめられるようになりました。有効な解毒剤はなく、重症の場合では生命を維持する対症療法が行われます。