毒蛇咬傷<中毒と環境因子による病気>の症状の現れ方

 マムシ、ハブでは、かまれた直後から疼痛、腫脹(しゅちょう)(はれ)、出血が生じ、疼痛、腫脹が体の中枢のほう(心臓のほう)へと広がっていきます。これが大きいと重症といえ、循環血液量の減少などによる低血圧やショックが生じ、さらには腎不全や筋膜内の圧が高まることによる筋肉の壊死が起こります。
 ヤマカガシでは、かまれた直後は疼痛、腫脹、出血は軽いのですが、30分〜2時間後から持続的な出血がみられ、以後止まりません。疼痛は遅れて起こります。腫脹はあまり目立たないことが多いようです。重症例では全身に出血傾向がみられ、腎不全やDICが起こります。

毒蛇咬傷<中毒と環境因子による病気>の診断と治療の方法

 毒蛇にかまれた直後は、手足の場合、かまれた部位より心臓に近い側を縛(しば)り、咬傷部をよく洗い、消毒します。そして、咬傷部を皮下組織、必要に応じて筋膜まで切開し、内部を洗浄して毒を吸引します。
 軽症の場合を除き、それぞれのヘビ毒に対する抗血清の投与を行います。また、抗生物質と破傷風(はしょうふう)トキソイドの予防的投与を行います。
 輸液は十分に行うとともに、対症療法を行います。腎不全、DICなどが生じた場合は、それらの治療を行います。