イタイイタイ病<中毒と環境因子による病気>の症状の現れ方

 腎臓の尿細管の再吸収障害と、骨の軟化症および粗鬆症の合併的変化がその主な病変とされています。主症状は疼痛で、腰痛や下肢の筋肉痛などで始まり、次第に各部に広がって、ひどくなれば、わずかに体を動かしたり咳(せき)をするだけでも激しい痛みを訴えるようになります。
 経過はきわめてゆっくりであり、捻挫(ねんざ)などの軽い外傷を契機に歩行障害を起こし、アヒルのような歩行から末期には歩行不能になり、寝たきりになります。わずかな外力で病的骨折を起こし、全身に多数の骨折のあった例もかつてはみられました。
 腎尿細管障害は、尿中のβ2‐ミクログロブリンなどの低分子蛋白、糖、蛋白、アミノ酸の排泄が増えるのが特徴です。

イタイイタイ病<中毒と環境因子による病気>の診断と治療の方法

 骨病変についてはビタミンD2の大量投与や活性型ビタミンD3による治療がおおむね奏効するため、悪化を繰り返す症例はあるものの、長期的には軽快する傾向があります。