物理アレルギー<アレルギー疾患>の症状の現れ方

 刺激にさらされたのち、典型的には15〜30分程度でじんま疹や喘息発作などが起こります。
 運動誘発喘息は、気管支喘息患者のとくに小児から若年で、いわゆるアトピー体質をもつ人に多く認められ、運動開始後に気道の狭窄(きょうさく)が生じて、喘鳴(ぜんめい)(ぜいぜいという音)や呼吸困難が現れます。運動誘発アナフィラキシーでは、運動開始後に呼吸困難、じんま疹、そして血圧低下などのアナフィラキシー症状が現れます。食物依存性運動誘発アナフィラキシーでは、特定の食物を摂取後に歩行や運動をすると、重いアナフィラキシー症状が現れ、時に致死的になることがあります(コラム)。

物理アレルギー<アレルギー疾患>の診断と治療の方法

 いずれの病態・疾患の場合でも、まず原因を避けることが大切で、補助的に薬物を用います。たとえば寒冷じんま疹では、まず極端な寒冷刺激をできるだけ避けるよう試み、補助的に抗ヒスタミン薬を用います。
 運動誘発喘息では、とくに学童や青年期では予防法を適宜組み合わせて、可能なかぎり運動が継続できることが望ましく、たとえば時間をかけて十分にウォーミングアップをすることは予防効果があるとされ、すすめられます。また運動の種類によっては発作が生じにくいものがあり、水泳はその代表格です。
 薬物治療としては運動前のβ2刺激薬やクロモグリク酸ナトリウム(インタール)の吸入が有効です。最近は抗ロイコトリエン薬が運動誘発喘息の予防に優れた効果をもつことが証明されましたが、この場合はある程度連用するのが普通です。そのほか、基礎に慢性喘息がある場合は、吸入ステロイド薬を中心とした基礎治療をしっかりと行っておくことが大切です。
 食物依存性運動誘発アナフィラキシーの予防には、原因になる食べ物を避けること、食後3時間は運動を避けること、抗ヒスタミン薬を予防内服することなどが有効と考えられますが、症状が現れた場合には医療機関の受診が必須です。致死的なショック状態になる場合があり、一刻を争うこともあります。
 受診後はエピネフリン、ステロイド薬や気管支拡張薬などによる治療が必要になります。