アトピー性皮膚炎<アレルギー疾患>の症状の現れ方

 年齢によって症状が異なります。乳児期には滲出液(しんしゅつえき)の多い紅斑が顔面や体幹、四肢にみられ、幼小児期になると首や四肢の関節部などに乾燥性の病変がみられます。
 思春期や成人になると全身、とくに顔面、くび、胸背部などに紅斑や丘疹(きゅうしん)(ぶつぶつした隆起)などの症状が強くみられます。ざらざらした黒ずんだ乾燥肌(アトピー皮膚)のことが多く、かゆみが強いために掻破(そうは)による傷(かき傷)がみられます。眼のまわりの症状が強い場合には、アトピー性白内障(はくないしょう)や網膜剥離(もうまくはくり)を起こすことがあります。
 アトピー性皮膚炎に単純ヘルペスが感染すると顔面や上半身などに小さな水疱(すいほう)(直径が数mmの水ぶくれ)が多発し、ぴりぴりした痛みを伴います。これはカポジ水痘様発疹症(すいとうようほっしんしょう)と呼ばれ、感染が広範囲に及ぶと発熱を伴います。

アトピー性皮膚炎<アレルギー疾患>の診断と治療の方法

 皮膚のかさつきを抑える目的で白色ワセリンや尿素などを含んだ保湿剤を、炎症を抑える目的でステロイド軟膏を用います。免疫抑制薬の軟膏タクロリムス(プロトピック)も有効ですが、刺激感や感染症などの副作用に注意が必要です。
 内服薬では抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を用います。抗炎症作用のある漢方薬が有効なこともあります。細菌や単純ヘルペスの感染症を伴った時には、それらに対する治療が必要になります。