小児特発性関節炎<膠原病と原因不明の全身疾患>の症状の現れ方

 女児に多く、年齢を問わず膝、足首、肘、手首など大きな関節がはれてひどい痛みがあり、朝の洗顔が不自由になったり、歩くこと、走ること、荷物を持つことがつらくなります。関節のはれや痛みは、左右対称性に起こることが特徴です。起床してから午前中に症状は強く、また持続します。顎(がく)関節や手指の小さな関節に炎症が起こることもあります。
 多くの場合、数週間のうちに全身のいくつかの関節に炎症が広がっていきます。微熱、食欲の減退、体重の減少も認められます。

小児特発性関節炎<膠原病と原因不明の全身疾患>の診断と治療の方法

 診断がつくまでの1〜2週間は、非ステロイド性抗炎症薬により関節痛を抑えます。診断がつき、関節炎の勢いが強ければ、早期から多剤併用療法を始めます。
 標準的な多剤併用療法は、メトトレキサート(MTX)少量パルス療法(MTX10mgm2、週1日内服)に、速効性薬剤である経口プレドニゾロン少量と非ステロイド性抗炎症薬を加えます。この治療法により、約75%の関節炎は2〜4週間で改善に向かいます。プレドニゾロンは徐々に減量して、この治療を3年以上継続します。
 この併用療法が無効である25〜30%の子どもには、サイトカイン遮断療法が用いられるようになりました。この治療はリウマチ専門医が行うことになります。