単純ヘルペスウイルス脳炎(成人)<感染症>の症状の現れ方

 多くは、比較的急速に発熱・頭痛・けいれん・精神症状(わけのわからないことを言ったり、行動したりする)などの症状を示し、その後に意識障害に陥ります。重症だと数時間で昏睡になります。これらの症状が最初からすべて現れるとは限らず、最初は熱がなく精神症状のみで発症し、その後に発熱や意識が悪化する場合があります。したがって、突然の精神症状が現れた場合、このような病気もまれながらあるとの認識が大切です。

単純ヘルペスウイルス脳炎(成人)<感染症>の診断と治療の方法

 診療ガイドラインでは、病気を疑った段階(原因が確定する前)で、できるだけ早くアシクロビルの治療を始めることがすすめられています(図2)。最近の研究では、この病気の治療にアシクロビルと副腎皮質ステロイド薬の併用療法が予後の点からよいとする報告があります。