腸管出血性大腸菌感染症<感染症>の症状の現れ方

 典型的な場合、平均3〜4日の潜伏期間の後、水様性下痢と激しい腹痛で発症し、1〜2日後には便成分をほとんど含まない血性下痢が出現します。38℃以上の高熱はあまり出ません。順調であれば7〜10日で治癒しますが、下痢発症後1週間前後に溶血性尿毒症症候群や脳症などの重い合併症を起こすことがあります。
 尿毒症の発生率は小児と高齢者で高く、5〜10%とされていて、2006〜2007年の報告例では、10歳未満で7・2%、全体で4・1%でした。毎年死者が出ています。

腸管出血性大腸菌感染症<感染症>の診断と治療の方法

 基本は腸炎に対する対症療法です。腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑える下痢止めは推奨されていません。抗菌薬の使用について、海外では使うべきでないとされていますが、日本では、発病3日以内であれば、特定の抗菌薬の使用が推奨されています。