【図解付き】大腸のプロフィール・大腸は盲腸、結腸、直腸から形成されています。

大腸は盲腸、結腸、直腸から形成されています。これらのルートを通る過程で、消化物は水分を取り除かれ、便になります。


  • 出典:株式会社法研「からだと病気のしくみ図鑑」
  • 監修:川上 正舒 自治医科大学名誉教授 地域医療振興協会練馬光が丘病院 院長
  •    野田 泰子 自治医科大学医学部解剖学部門 教授
  •    矢田 俊彦 自治医科大学医学部生理学講座統合生理学部門 教授

図解-大腸の構造

大腸の全容

大腸は小腸から続く腸の最後にあたる部分で、小腸の外側を囲むようにして存在しています。

太さは小腸の約2倍、長さは成人で約1.5mあり、大部分は結腸が占めています

4つの部位からなる-結腸

結腸は、盲腸から上へ向かう「上行結腸」、横へ伸びる「横行結腸」、上から下へ向かう「下行結腸」、下行結腸と直腸をS字で結ぶように伸びる「S状結腸」-の4つの部位からなります。

結腸の内壁は粘膜の層で覆われており、粘膜にある腸腺から粘液などが分泌されています。

小腸で消化・吸収が終わった消化物の残滓(かす)は、結腸の蠕動運動によって直腸へと運ばれます。その間に水分が吸収され、粘液などが混ざり合って便が形成されます。

便を蓄える-直腸

S状結腸と肛門をつなぐ直腸は、長さ20㎝ほどの器官です。直腸には消化・吸収といった機能はなく、結腸でつくられた便が肛門から排出されるまで、一時ためておく場所として機能しています。

先端に「虫垂」-盲腸

盲腸は小腸から続く部分です。小腸との境目の回盲口には弁があり、内容物の逆流を防いでいます。鳥や草食動物では、盲腸は消化機能をもつ器官として発達していますが、人における盲腸には、とくに役割はありません。

また、盲腸の先端には、「虫垂」といって、長さ数㎝、直径0.5~1㎝ほどの袋状の器官がついています。俗にいう"盲腸"という病気は、この虫垂に炎症がおこる病気で、正しくは"虫垂炎"といいます。虫垂はリンパ組織が発達しているため、免疫機能に関係するはたらきをしているのではないかと考えられていますが、炎症がおきて虫垂を切除しても内臓機能に影響はありません。


その他の記事 - 消化器
その他の章の記事 - からだと病気のしくみ図鑑