ふるえについて
しびれとは、触覚、痛覚、温度覚などの知覚神経の障害で起こります。ピリピリする、チクチクする、皮膚に触っても感じが鈍いなどの状態です。ふるえは、医学用語では振戦(しんせん)といい、自分の意思とは関係なく手や足、あるいは全身が反復運動することです。
ふるえから考えられる主な病気
病気としてのふるえ(振戦)には、以下のようなものがあります。
安静時にふるえる。動作を起こすと治まる(安静時振戦)
安静にしている時にふるえ、動作を起こすと弱まり消えていくものです。パーキンソン病がその代表で、筋肉はこわばり、動作が緩慢になり、姿勢は前かがみになって簡単に転びやすくなります。パーキンソン病とよく似た症状を示す病気を総称してパーキンソン症候群とかパーキンソニズムといい、多発
気になる症状 | 疑われる病気名 |
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手足のふるえ、筋肉のこわばり、動作緩慢、前屈姿勢 |
運動時に著しくふるえる(動作時振戦)
動作をしている時に顕著にふるえるもの。多発性硬化症などで現れます。
なお、ふるえの元となる病気などがなく、原因不明のふるえを「本態性振戦」といいますが、これは安静時にはほとんど起こらず姿勢時・動作時に起こるのが特徴です。上肢に最も多く現れ、とくに字を書く、箸でものをつかむなど筋肉に一定の緊張が必要とされる姿勢時に著しくなります。
気になる症状 | 疑われる病気名 |
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視力低下、手足の脱力、感覚低下、歩行障害、しゃべりにくい |