胸焼け、吐き気、嘔吐について

胸やけとは、文字どおり胸の奥のほうが焼けるような一種独特の不快感を指します。胃または食道が何らかの損傷を受けると起こります。吐き気とは、みぞおちから胸のあたりがむかむかする不快感で、悪心(おしん)ともいいます。嘔吐(おうと)は胃の内容物を吐いてしまうこと。嘔吐は、脳内にある嘔吐中枢がさまざまな病気やストレス、乗物酔いなどの心因性の因子などによって刺激されて起こります。

胸焼け、吐き気、嘔吐から考えられる主な病気

腹痛がある

主にみぞおちあたりが痛むのは胃の病気。胃潰瘍では食後、十二指腸潰瘍では空腹時〜夜間に痛み、吐き気、嘔吐、吐血などさまざまな症状を示します。胃潰瘍は40歳以降の人に、一方、十二指腸潰瘍は10〜20代の若い人に多くみられます。

胃がんは持続する軽度の痛みで、しかし進行すると嘔吐を繰り返し、少しでも口に食物を入れると直後に全部吐いてしまいます。

食道下部の粘膜が裂けて発症するマロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐のあとの、痛みと吐血を伴います。

熱が出て、主に右上腹部の鈍痛、吐き気、全身倦怠感けん/たい/かん、茶褐色の尿、白っぽい便が出るならA型急性肝炎。主に左上腹部に強い痛みがあるなら急性すい炎の可能性があります。

気になる症状 疑われる病気名
前胸部~みぞおち近辺
みぞおち近辺
右上腹部
左上腹部
側腹部・腰部
下腹部
右下腹部
女性
腹部全体

腹痛はない

気になる症状 疑われる病気名
頭痛がある
意識障害
光や音に過敏
眼痛
倦怠感、めまい、動悸
胸痛
めまい
腹部膨満感
無尿・乏尿
むくみ、食欲低下、便秘、下痢
脱力感、筋力低下、多尿、多飲
口渇、多尿、多飲
過食、拒食

その他

急性心筋梗塞しん/きん/こう/そくでも、胸痛に伴って吐き気や冷や汗が現れます。素早い処置が命を救う最大の手立てですので、心肺蘇生法はぜひ知っておきたい事柄です。

いわゆる拒食症・過食症と呼ばれる摂食障害では、食べては吐き出すという自己誘発性嘔吐を繰り返すことがあります。なかなか治りにくく、心療内科や精神科などでの地道な治療が望まれます。

疑われる病気名