はれについて

「はれる」というのは、皮膚のある部分が異常にふくらむことをいいます。皮膚以外でも、体内の臓器やリンパ節などの腫脹(しゅちょう)も広い意味でははれに入ります。 「むくみ」とは、血液中の水分が血管のなかから外ににじみ出し、異常に増加した状態で、「浮腫(ふしゅ)」ともいいます。おでこやすねなど、すぐ下に骨があるところを数秒間押して放すと、ペコッとへこんでしばらく元にもどらないなら、むくみと考えられます。

はれを起こす原因にはさまざまありますが、日常、最もよくみかけるのは炎症によるものです。切り傷や刺し傷などの外傷による細菌感染、炎症を伴う皮膚障害、虫刺されや日焼け、薬かぶれなど。そのほか腫瘍しゅ/ようができたり、血液やリンパ液がたまり、うったいを起こしたりするとはれてきます。

皮膚の症状としてのはれは、たいていの場合は一過性の炎症で、皮膚科で適切な治療を受ければ心配ないものです。しかし、なかにはがんなどの存在を示しているはれもあるので注意が必要です。

リンパ節は直径1㎜から2㎝くらいの大きさで、全身に約500〜600個散らばっています。ウイルスや細菌による感染症など多くの原因ではれてきますが、とくに注意したいのが悪性リンパ腫やがんによるもの。悪性リンパ腫では全身のどのリンパ節でもはれますが、とくに首やわきの下、足の付け根の部分のリンパ節のはれが直接触れて確認できる場所です。一般に、はれているリンパ節をしても痛みのない場合が多いのですが、急にはれが大きくなったときには痛みを伴うことがあります。

関節のはれで代表的な病気は関節リウマチ。関節炎(はれ)は、最初は手首や指の関節に起こる傾向があり、進行すると大きな関節に及び、ほぼ全身の関節に現れることもあります。関節リウマチは女性に多く発症し、男性の約5倍くらいです。

よく似たものに痛風がありますが、こちらは90%以上が男性に発症します。背景に高尿酸血症があり、初めて発症する人の約70%は足の親指の付け根の関節がはれて赤くなり、激痛が起こります。

はれから考えられる主な病気

顔面

気になる症状 疑われる病気名
顔とくに頬・耳・眼の周囲、手足がはれる
頬がはれる

歯ぐき

気になる症状 疑われる病気名
歯ぐきが赤くはれ、出血する

気になる症状 疑われる病気名
耳の下から首にかけてはれる
首の前面部がはれる
首のリンパ節がはれる

乳房

気になる症状 疑われる病気名
赤くなってはれ上がり、痛む

性器

気になる症状 疑われる病気名
陰嚢が全体的にはれる
腹水、黄疸
外陰部がはれて、むくみ、強く痛む

関節・骨

気になる症状 疑われる病気名
全身の関節がこわばり、痛み、はれる
足の親指のつけ根の痛み、はれで始まる
膝・足の関節が痛み、はれる
股、膝などの関節が痛み、はれる
太ももや上腕などの骨が痛み、はれる

下肢

気になる症状 疑われる病気名
下肢がむくみ、はれて、痛む
多くは下肢のむくみ・はれ、腹水

その他

気になる症状 疑われる病気名
その他