子供の症状について

子どもの体は、大人の体をただ小さくしたものではありません。同じ病気にかかっても、大人の場合がそのまま子どもにあてはまるわけではありません。病気から体を守る免疫力も大人のように十分に備わっていませんし、病気のはじまりも急で、経過も早いことが多いのです。加えて、子どもの月齢や年齢によって特有のいろいろな病気のあることも、十分に知っておく必要があります。ここでは、子どもによく起こる主な症状と病気についてみていきましょう。

感染症は非常にたくさんあります。小さな子どもは、体の仕組みも十分にでき上がっていないため、細菌やウイルスなどに感染しやすく、はかりしれない消耗を与えますので、発症したらすみやかに対処するようにしましょう。

日本での予防接種には、定期接種と任意接種があります。

定期接種とは国が受けるように勧めているもので、ジフテリア・百日咳・破傷風は/しょう/ふう(DPT)、結核(BCG)、ポリオ、麻疹(はしか)・風疹、日本脳炎が対象で、これらは定められた期間内なら無料で受けることができます。

任意接種は、できれば受けたほうがよいもので、Hib(インフルエンザ菌b型)、肺炎球菌、インフルエンザ、水痘すい/とう(水ぼうそう)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、B型肝炎、HB免疫グロブリン(HBs抗原陽性の母親からの出生児)、HPV(ヒトパピローマウイルス)が対象で、これらは有料です。

麻疹は、医学の進歩した現在でも死に至ることのある怖い感染症のひとつです。これまで予防接種を受ければ、その免疫は一生続くとされていましたが、近年、小学校高学年から抗体価が急激に減少し、感染することがわかってきました。そのため、2006年4月から麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)の2回接種法(1歳と小学校就学前のそれぞれ1年間)が始まり、さらに2008年からの5年間、中学1年生と高校3年生を対象に追加接種が行われています。

また、HPVは子宮頸がん発生の最大原因のため、2009年12月から10歳以上の女性を対象にHPVワクチンの任意接種が行われています。

子供に起こる主な感染症

発疹がある

気になる症状 疑われる病気名
発熱がある
耳の後部・首のリンパ節がはれ、発熱とともに主に桃紅色の丘疹が顔から全身へ
咳、鼻みず、流涙、目やに、口のなかに小さな白斑、発疹が耳の後部から全身へ
下痢、咳、まぶたのむくみ、解熱とともに風疹・麻疹様の発疹が顔面から全身へ
4~10月に多い、口のなかに多くは痛みを伴う小さな水疱、食欲不振、不機嫌
咽頭痛、嚥下痛、イチゴのような舌、首のリンパ節やまぶたのはれ、発疹
口の痛み、よだれ、食欲低下、主に手足に水疱性の発疹
体幹・頭髪部などに紅斑、数日おいて水疱~膿疱~かさぶたの順に進行
発熱、咽頭痛ののち、全身に赤みがかった点状の丘疹
発熱はなく、両頬にリンゴ様の紅斑、そののち上肢、大腿の順に網目状・地図状などの皮疹

発疹はない

気になる症状 疑われる病気名
発熱がある
多くはプールで流行、咽頭痛、眼の充血、目やに、頭痛、吐き気、下痢、腹痛
耳下腺・顎下腺のはれと痛み
頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害、昏睡
かぜ症状ののち、息を吸う時にヒューという音が出る特有の咳の発作を繰り返す
激しい「コンコン」という乾いた咳が続く、全身倦怠感
全身倦怠感、寒気、ふるえ、下痢、腹痛、しぶり腹、膿粘血便
2週間以上続く咳・痰・発熱、元気がない、食欲がない、疲れやすい、寝汗
発熱がない、鼻みず、咳、多呼吸、吐き気(発熱のあることもある)

その他

疑われる病気名