ひきつけに隠れているかもしれない病気の症状-乳幼児の[ひきつけ]対処法


  • 出典:株式会社法研「らくらく育児百科」
  • 総監修:細谷 亮太 聖路加国際病院特別顧問 小児総合医療センター長

髄膜炎

 脳や脊(せき)髄(ずい)の表面の膜(脳膜・髄膜)に炎症が起きて、熱を出したり、頭痛や嘔吐の症状とともに、20分間くらいの長いひきつけを起こします。

 ウイルスや細菌による感染が原因ですが、そう簡単に髄膜炎になるわけではなく、長引いたかぜやおたふくかぜなどで、からだの抵抗力が落ちたときにかかりやすい病気です。

 ウイルスが原因の場合は、ほとんど治りますが、細菌性のものは、知的な発育が遅れるなど、障害が残ることがあります。

 髄膜炎は、小さな子どもほど、発見が難しい病気です。ママやパパは赤ちゃんや幼児のSOSを見逃さないようにしましょう。

*髄膜炎症状チェック

・発熱

・頭痛

・嘔吐

・ふきげん

・トロトロ眠りがち

ひきつけに隠れているかもしれない病気の症状イラスト1

・大泉門(頭蓋の真ん中)真ん中がはれる

てんかん

 てんかんは、大脳の神経細胞(ニューロン)が通常行っている規則正しいリズム活動が乱れ、脳波に異常が起こり、ひきつけの発作となって現れる病気です。

 3歳未満に発症する人が多いのですが、成人を迎えるまでに自然に発作の回数が減り、薬を飲まなくてもよくなるケースもあります。

 てんかんは、早期に見つけて投薬などの治療を始めれば、ほとんどの発作はコントロールすることができます。てんかんの治療では、長期的に薬を飲むことになりますので、かかりつけ医を持ち、その指示を受けてきちんと飲ませるようにしましょう。勝手な判断で薬をやめたり減らしたりすると、かえって重い発作を起こしてしまうこともあります。

 なお、ほとんどのてんかんは、遺伝に関係ありません。

脳炎

 主に、ウイルス感染によって脳のむくみや炎症がおこり、ひきつけや意識障害を起こします。はしかなどの感染症のあとで発症することもあります。早めに気づいて適切な治療を受けることがとても大切です。

*脳炎症状チェック

・発熱

・トロトロ眠りがちで意識がなくなる

・けいれんを起こす

・頭痛

・嘔吐


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