小児の予防接種の種類-乳幼児の健康管理


  • 出典:株式会社法研「らくらく育児百科」
  • 総監修:細谷 亮太 聖路加国際病院特別顧問 小児総合医療センター長

4種混合

3種混合(DPT)にポリオワクチンが混合されています。Ⅰ期=初回接種は生後3か月から1歳までに3~8週おきに3回。Ⅰ期追加接種は初回接種後1年~1年6か月後に1回。Ⅱ期=11~12歳時に百日ぜきとポリオを除く2種で追加接種します。発熱が見られることがあります。

日本脳炎

蚊からの感染を防ぐための接種です。かつて、マウス脳由来の日本脳炎ワクチンと重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)との因果関係が疑われましたが、2009年より、乾燥細胞培養ワクチンが使われており、現在では積極的なワクチン接種が勧められています。

麻しん・風しん混合(MR)

1歳から受けられます。2回目は、小学校入学前の1年間(幼稚園・保育所の年長児)が対象となります。これまでに麻しんか風しんをそれぞれ単独ワクチンで接種した人は、2回目に混合ワクチンを接種できないので注意が必要です。

BCG

結核菌からの感染を予防するために接種します。まれにわきの下のリンパ節の腫れが見られることもあります。

ヒブ(Hib)

子どもに多く見られる髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎などを起こす「インフルエンザ菌b型」の略称です(冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別ものです)。生後2か月から通常4回皮下に接種します。接種スケジュールは4種混合ワクチンと同じタイミングで同時接種を行います。

小児用肺炎球菌

肺炎球菌は、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、菌血症などを起こします。定期接種の対象は2か月以上5歳未満で、標準として2か月以上7か月未満で接種を開始します。

水痘(水ぼうそう)

特に1歳代の感染では脳炎や肺炎、皮膚の重い細菌感染症など合併症が起こりやすく、成人後の感染も重症化する恐れがあります。予防接種は1歳すぐに1回、その3か月以降、標準としては6~12か月後に2回目を接種します。

B型肝炎

WHOの決めた最重要ワクチンの一つで、2016年10月より定期接種になりました。標準として生後2か月に初回接種、その後1か月以降に2回目、1回目から5か月あけて3回目を接種します。母親がB型肝炎キャリア(体内にウイルスを保有している)の場合は、生後すぐからの免疫グロブリン接種と生後2か月を待たず早期接種が望ましいとされています(健康保険適用)。

おたふくかぜ(ムンプス)

初回接種は1歳~1歳1か月。3~5歳が最もかかりやすいので、4歳までの接種がおすすめ。

ロタウイルス

乳児がかかると激しい嘔(おう)吐(と)、下痢、発熱などが起こって重症化しやすい。ワクチンの種類によって2回または3回の接種。初回の接種は2か月ごろが望ましいとされ、ほかのワクチンとの同時接種が行われています。

※上記のうち、おたふくかぜ、ロタは任意接種です。


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