IgA腎症

内山聖

 IgA腎症は学校検尿で発見される腎炎やネフローゼ症候群のなかで最も多くみられ、小児における慢性糸球体腎炎の半数を占めます。臨床症状はほとんどなく、学校検尿で偶然に発見されることが多いのですが、ネフローゼ症候群や慢性腎不全として見つかることもあります。

 小児では小学校高学年に発症のピークがあり、6歳以下ではまれです。扁桃腺炎などの感染を契機に肉眼的血尿(コーラ色の尿)がみられることがありますが、このような肉眼的血尿の80%はIgA腎症が原因です。

 腎生検による病理組織で確定診断します。以前は小児期のうちに、10〜15%が腎不全に移行しましたが、近年は副腎皮質ステロイド薬やACE阻害薬などを用いる治療の進歩により、小児期に腎不全に至る例はかなり減少しました。しかし、依然として小児期IgA腎症の50〜80%は成人してからも症状が持続します(キャリーオーバー)。


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