マイコプラズマ肺炎の詳細

 マイコプラズマという病原体による、学童期に比較的多い肺炎です。昔は4年に一度流行していたので「オリンピック肺炎」などと呼ばれましたが、現在その傾向は崩れつつあります
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肺炎というと、お年寄りがかかると命取りにもなりかねない病気ですが、マイコプラズマ肺炎は10〜30代の若い人たちがかかることが多く、しかもわりと軽症なために普通のかぜと見分けがつきにくく、診断が遅れることがありますので注意が必要です。マイコプラズマ肺炎の感染経路や症状、治療法についてくわしく解説します。

マイコプラズマ肺炎とはどんな病気?

マイコプラズマとは?

肺炎の原因菌として知られる細菌の一種で、その大きさは、細菌としては非常に小さいがウイルスよりは大きい。また、ほかの細菌と異なり細胞壁がないため、ペニシリン系、セフェム系など細菌の細胞壁に作用する抗菌薬は効かず、マクロライド系、テトラサイクリン系などの抗菌薬がよく効く。肺炎のほか、かぜや中耳炎、気管支炎、副鼻腔炎などを引きおこす原因にもなる。 マイコプラズマ肺炎は若い人に多くみられ、痰(たん)のない乾いた激しいせきが長引くが、重症化することは少ない。

マイコプラズマ肺炎とは?

マイコプラズマ肺炎は、小集団内で流行を起こすことが特徴のひとつで、かつては4年周期でオリンピック開催年に大きな流行を繰り返してきたため、「オリンピック病」と呼ばれていました。しかし最近はこの傾向が崩れてきており、 2000年以降その発生数は毎年増加傾向にありますが、原因はよくわかっていません。

マイコプラズマ肺炎の症状と特徴とは?

潜伏期間は2〜3週間前後です。
主な症状は熱と咳です。とくに咳はひどく、ぜんそくの子どもがマイコプラズマ肺炎に感染すると重いぜんそく発作を起こすことがあります。
夜間に頑固で激しい咳が現れ、ほとんどが39℃以上の高熱が出ます。

ちなみに、医師は以下の所見からマイコプラズマ肺炎を疑います。
(1)年齢が60歳未満
(2)基礎疾患がないか、あっても軽い
(3)頑固なせきがある
(4)聴診で雑音が少ない
(5)たんの出ない乾いた咳
(6)白血球数が正常

医師が上記のような特徴的所見からマイコプラズマ肺炎を疑い、早期診断・早期治療を行うことが重症化を防ぐ決め手となります。

子どもが学校などからマイコプラズマを持ち帰ると、潜伏期間を経て、家族に感染することがよくあります。予防接種はなく、決定的な予防法はありません。家庭ではマスクやうがい、手洗い、患者の使うタオルやコップを使わないなど、普通のかぜと同じような予防法を心がけるのがよいでしょう。

マイコプラズマの感染経路とは?

マイコプラズマ肺炎は、子どもや若い人に多くみられ、患者の約8割は14歳以下の子どもですが、大人がかかることもあります。感染しても重症化することは少なく、多くは軽いまま治りますが、まれに髄膜炎や脳炎、中耳炎などを引き起こすこともあります。また、一度かかっても、再びかかることがあります。

主な 感染経路は、患者のせきやくしゃみなどのしぶきによる「飛沫(ひまつ)感染」と、患者と身近で接触したり、病原体が付着したものに触れることによる「接触感染」 です。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2〜3週間くらいといわれています。

主な症状として、 「発熱」や「全身倦怠感(だるさ)」、「頭痛」、たんを伴わない乾いた「せき」など がみられます。せきは少し遅れて始まることもあり、3〜4日程度で熱が下がった後も長引き、3〜4週間も続くのが特徴です。

マイコプラズマ肺炎の治療

子どもによく使われる ペニシリン系やセフェム系の抗生剤はまったく効果がありません。

長引く激しい咳などの症状がある時は、マイコプラズマ肺炎を疑って医療機関を受診しましょう。

マイコプラズマ肺炎には一般的に細菌感染に対して使われる抗菌剤であるペニシリン系やセフェム系の薬は効きません。マクロライド系、テトラサイクリン系、ケトライド系などの抗菌剤が良く効くため、ほとんどの場合はこれらの薬の服用で治ります。ただし近年マクロライド系に対して耐性をもつ細菌が見られるようになったため、注意が必要です。

もし「激しい咳が続く」症状がある場合は、風邪だろうと自己診断せず医療機関を受診しましょう。 普段の生活の中では、マスクをしたり手を洗うなど、通常の風邪の予防と同じような対策を心がけることが重要です。感染した場合は必ずマスクをして、他の人に菌を移さないように気をつけましょう。