ネフローゼ症候群の詳細

 尿中に大量の蛋白が出る病気で、低蛋白血症や浮腫(ふしゅ)(むくみ)がみられます。
 ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、それに伴って血液中の蛋白質が減少するため、浮腫(ふしゅ)(むくみ)、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。  この症候群は...

ネフローゼ症候群関連リンク

goo検索で調べよう

ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量のたんぱく質が出てしまい、それに伴って血液中のたんぱく質が減少するため、むくみ、血液中のコレステロールなどの脂質の上昇等が現れる病気です。小児から高齢者までかかる病気です。

ネフローゼ症候群とはどんな病気?

ネフローゼ症候群は、いろいろな腎臓の病気によって起こり、原因疾患はひとつではありません。腎臓自体に病気が起こりネフローゼ症候群となる 一次性ネフローゼ症候群 と、糖尿病腎症、膠原病(こうげんびょう)、アミロイドーシスなどの全身の病気の随伴症状としてネフローゼ症候群が起きる 二次性ネフローゼ症候群 に分けられます。

15歳以下の多くは、微小変化型ネフローゼ症候群が原因となりますが、50歳以上になると膜性腎症が原因疾患としてあげられます。

ネフローゼ症候群の原因とは?

血液をろ過し尿を作る 糸球体 基底膜の障害により、本来もれ出ることのない高分子蛋白質(主としてアルブミン)が尿中にもれ出してしまう状態です。蛋白尿により多くの蛋白質が体内から失われると、低蛋白(アルブミン)血症になります。むくみの原因としては、尿中に大量の蛋白質が失われることにより引き起こされる、血管内に水分を保つ力(血漿膠質(けっしょうこうしつ)浸透圧)の低下や循環血漿量の増加などが考えられます。

ネフローゼ症候群の治療方法とは?

入院安静が原則 です。食事療法では、浮腫に対して 水分と塩分の制限 を行います。また、蛋白摂取量の制限が推奨されています。

○一次性ネフローゼ症候群
薬物療法としてはステロイド薬が用いられることが多いのですが、その反応性は病型や重症度によって異なります。効果があっても、また再発することもあります。ステロイド薬の投与は長期間になることが多く、 糖尿病、感染症、骨粗鬆症 (こつそしょうしょう)、 消化性潰瘍、高血圧、精神症状などの副作用 に注意します。

○二次性ネフローゼ症候群
基礎疾患に対する治療が優先 されます。ネフローゼ症候群に伴って出現する続発症の治療として、高脂血症に対しては抗高脂血症薬を投与します。むくみに対しては、利尿薬が用いられます。

小児の微小変化型ネフローゼ症候群はステロイド薬により90%以上、成人でも約75%が完全寛解(尿蛋白の消失)しますが、約60%には再発が認められます。他のネフローゼ症候群は、一般的にはステロイド抵抗性(あまり効かない)が多く、巣状分節状糸球体硬化症、膜性腎症などでは約70%が抵抗性です。ネフローゼ状態が続けば、徐々に腎機能障害が認められるようになります。