百日咳は、百日咳菌の飛沫感染(くしゃみなど)で起こります。日本では1981年以降、世界に先駆けて副反応の少ない精製ワクチンが使われ、小児の患者さんの数は着実に減ってきています。一方、10歳以上の思春期、成人、高齢者の患者さんが増えてきています。

百日咳とはどんな病気なの?

鼻水や咳など、かぜの症状 から始まります。かぜ薬をのんでいても、 1〜2週間で咳がひどくなり ます。顔を真っ赤にして途切れなく続く咳込みと、そのあと急に息を吸い込むために 「ヒュー」と笛を吹くような音 が出てきます。熱はないことが多く、咳き込んで吐くこともあります。 ワクチンを接種していない 1歳未満の乳児では、咳で呼吸ができず、唇が青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起こる ことがあります。肺炎や脳症などの重い合併症で死亡することもあります。

百日咳の症状とは? 子どもと大人の症状の違い

潜伏期間は約1週間で、感染者の痰やつばから感染します。百日咳の臨床経過は、カタル期、痙咳期、回復期の3期に分けられます。

カタル期: まず、普通のかぜ症状が1〜2週間続きます。

痙咳期: その後、次第に間隔が短く連続して起こり、息を吸う時にヒューという音が出る特有の咳が認められるようになります。ただし、3カ月未満の乳児では特有の咳が認められず、単に息を止めたり(無呼吸発作)、皮膚の色が悪くなったりするだけのこともあります。

回復期: 次第に咳が減り、全経過1〜3カ月で回復します。

なお、近年、三種混合ワクチン接種終了後、長期間経っている学童期以降の子どもを中心に、長引く咳により百日咳と診断される例が増えています。 大人の場合は百日ぜきにかかっても、せきがしつこく続く程度 で、それほど重症になることはないため、 発症に気づかない ケースも珍しくありません。


しかし、怖いのは 気づかないまま感染源となって感染を拡大 させてしまい、職場や学校などで広がり、ワクチンを接種していない 乳児に感染 したりすることです。もし、せきが1週間以上続く場合は放置せず、感染を疑って受診することが大切です。感染初期ならば、抗菌薬がよく効きます。

百日咳の診断と治療方法とは

痙咳期の特徴的な咳の発作によりこの百日咳が疑われます。また、百日咳菌を培養する検査や血液検査を行うことがあります。
百日咳の治療方法は、百日咳菌に効果のある マクロライド系の抗生剤 を内服しますが、痙咳期にはあまり効果が期待できず、菌の排出期間を短くすることが主な目的になります。重症例では、毒素に対して効果の期待できる 免疫グロブリンの注射 を行うことがあります。

合併症としては、 肺炎、けいれん、脳症 などがあります。脳症は、重症になりやすい 2カ月未満の乳児のおよそ1% にみられます。
現在行われている三種混合ワクチンはこのような重症の合併症を予防する効果が高いので、早めにワクチンを接種することが大切です。

百日咳の詳細

 間隔の短い咳(せき)が連続して起こり、その咳が文字どおり長い期間続く病気です。
 百日咳菌の飛沫(ひまつ)感染(くしゃみなど)で起こります。日本では1981年以降、世界に先駆けて副反応の少ない精製ワクチンが使われ、小児の患者さんの数は着実に減ってきています。一方、10歳以上の思春...

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