クッシング症候群の詳細

 副腎皮質で作られる糖質コルチコイドが異常に増えている病気です。原因のひとつは副腎皮質の腫瘍です。脳下垂体(のうかすいたい)に腫瘍ができたりすることにより副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が増え、副腎皮...
 副腎皮質(ふくじんひしつ)でつくられる副腎皮質ステロイドホルモンのひとつ、コルチゾールが増えすぎるために起こる病気です。特徴的な身体所見があり、また高血圧、糖尿病、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、感...

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クッシング症の患者数は、最近の頻度は不明ですが、1965~86年にかけて行われた全国調査では、平均して年に約100症例の新たなクッシング症候群が発症し、そのうち副腎性が50%、クッシング病が40%程度と考えられています。実際にはこれよりも多いと考えられます。1:4で女性に多いとされていいて、ほとんどは遺伝しません。

クッシング症候群の原因

脳の下にある下垂体(かすいたい)に腫瘍(しゅよう)ができ、そこから副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に出てくるために副腎皮質が刺激されてコルチゾールが増える場合と、副腎皮質に腫瘍ができて、そこからコルチゾールが多く出てくる場合があります。

まれに異所性(いしょせい)ACTH症候群といって、肺がん膵臓(すいぞう)がん からACTHが分泌される結果生じる場合もあります。とくに下垂体の腫瘍が原因の場合をクッシング病と呼び、区別されています。

●副腎とは…
副腎は、左右の腎臓に乗っている7~8gの三角形状の扁平な器官で、外側を取り巻いている皮質と中央部を占める髄質からなっています。

副腎皮質ホルモンが過剰になると、肥満、高血圧、高血糖や女性の男性化などがおこります。分泌低下の場合では、全身衰弱や低血圧をきたします。

副腎髄質ホルモンには、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、情動の激しい変化、過激な運動などにあうと分泌が増加します。

クッシング症候群の経過や注意事項

この病気はどういう経過をたどるのですか

治療をしない場合、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症などの悪化のみならず、著しく免疫力が低下するため感染による敗血症で死に至る危険性があります。また、鬱状態が強くなり、記憶力が低下することもあります。一方、下垂体手術で腫瘍が全部取れた場合、下垂体の腫瘍以外の正常な部分からのACTH分泌は、手術前のコルチゾール過剰の影響で抑制されており、それが回復するのに通常は1年、人によっては2年近くかかります。

この病気は日常生活でどのような注意が必要ですか

糖尿病、高血圧症、脂質異常症、骨粗鬆症などを合併することが多いので、それらの治療が必要です。筋力が落ちますので、転倒による骨折の予防や、うつ傾向になりますので自殺予防、さらに感染に弱くなりますので人ごみを避け、肺炎などにならないよう気をつけてください。早く、治療に入ることが肝要です。