アルツハイマー病は、認知症の原因となる代表的な病気です。脳の神経細胞が減少して脳が病的に萎縮し、脳の機能低下から知的・身体的機能が衰えていきます。アルツハイマー病では、多くは物忘れで始まります。それが徐々に目立つようになり、見当識(けんとうしき)の障害、判断能力の障害なども加わり、認知症が着実に進行して最後は寝たきりになり、5〜15年の経過で肺炎などを合併して亡くなります。

若年性アルツハイマーの10の初期症状チェック

若年性アルツハイマー病とは、40代から65歳までに発症する アルツハイマー病。通常、アルツハイマー病にかかる人は65歳以上の高齢者がほとんどですが、それと比較すると若い中高年者に発症することから若年性アルツハイマー病と呼んでいます。

認知症の早期発見のためには、本人や周囲の人が記憶障害や生活態度の変化に気づくことが重要です。しかし、高齢者の場合はひどい物忘れなどがあると周囲の人が認知症を疑うことが多いのですが、若い人では気づいてもらえないことがあります。

また、若年性アルツハイマー病の 初期には、頭痛やめまいのほか、抑うつ、不眠などの症状 がみられるため、うつ病と間違われて発見が遅れることもあります。

認知症予備群の段階で気づくために、認知症の初期によく見られる症状を次に挙げます。当てはまるものが多いほど認知症の疑いが高まります。思い当たることが多い人は、早めに医療機関を受診しましょう。

初期の認知症チェックリスト

□同じことをくり返し話したり、尋ねたりする

□物をしまい忘れたり置きっぱなしにすることが多い

□身近な物の名前や親しい人の名前が出てこない

□2つのことを同時に行うと一つを忘れてしまう

□身だしなみがだらしなくなったり、部屋の片付けができなくなった

□待ち合わせの時間や場所を忘れたり、計画が立てられなくなった

□以前より怒りっぽくなった

□興味や意欲が薄れ、趣味の活動などをやめてしまった

□財布を盗まれたなど、被害妄想がある

□うつっぽく、気分が落ち込むことが多い

認知症患者の家族の方に知ってほしい、認知症の9大法則

  1. 記憶障害の大きな3つの特徴

記銘力低下
つい最近、見たり聞いたりしたことを覚える能力を“記銘力“といいます。過去のことを覚えている能力を記憶力と呼ぶのと区別して、最近のことを覚えている能力を記銘力と呼んでいます。認知症になると、この記銘力が衰えます

全体記憶の障害
昨夜、夕食をとったことは覚えていても、何を食べたかまで、細かなメニューを思い出せないという経験はどなたにでもあることでしょう。しかし、認知症の人の場合、夕食をとったこと自体を忘れてしまうことがあります。これが、全体記憶の障害です。

記憶の逆行性喪失
認知症のもの忘れは、忘れ方にも特徴があります。これまで生きてきた人生の記憶が、現在から過去に遡って忘れていきます。これを、記憶の逆行性喪失といいます。

  1. 身近な人に対してわがままになる

認知症の症状は、身近な人に対してより強く出ます。
一生懸命世話をしている人に対して、ついわがままになったり、無理を言ったりする傾向にあります。介護している身近な人に対しては、安心して最も強い感情を表すのです。

  1. 自分にとって不利なことは認めない傾向にあります

認知症の人は、自分にとって不利なことは、なかなか認めようとしません。たとえば、認知症の人は「財布がなくなった」と言うことがあります。これは、もの盗られ妄想という認知症の代表的な症状です。

  1. 症状が進行しても、しっかりした部分は残っています

常識的でしっかりした部分と、どうしてこんなことをするのかというような行動が入り混じっています。ときには、認知症の症状なのかそうではないのか、周りの人のほうが混乱することもあり、これは症状が進行した後期になっても同様です。

  1. 怒られた否定されたなどの悪い感情は記憶に残る

認知症の人が、何度も同じことを言ったり、さきほど食べたばかりの食事をまた欲しがったりすると、周囲の人は、「さっき食べたでしょう」「食べ過ぎですよ」と思わず言いたくなると思います。しかし、ここで否定的なニュアンスで話すと、自分が言ったことや行動は忘れてしまいますが、人に嫌なことを言われたという印象は強く残ります。これが“感情残像の法則“です。

  1. 一つのことにこだわりが強くなります

認知症には、“一つのことにこだわると、それが頭から離れず、周囲の人が否定したり説得したりすればするほど、ますますこだわり続ける“という特徴もあります。これを“こだわりの法則“と呼んでいます。

  1. 強い対応をすると、相手からも強い反応が返ってきます

認知症の人に対して周囲の人が強い言い方や対応をすると、認知症の人からも同じように強い反応が返ってきます。反対に、笑顔で穏やかに対応すれば、認知症の人からも穏やかな反応が返ってきます。これを“作用・反作用の法則“と呼んでいます。

  1. 理解しがたい行動にもすべて理由がある

認知症の人の症状は、ほとんどすべて、認知症の人の立場に立って考えれば説明がつくというのが“認知症症状の了解可能性に関する法則“です。家族や周囲の人にとっては不可解に思われる認知症の人の言動も、決して理由の分からない支離滅裂なものではありません。

  1. 認知症の高齢者は老化が通常より早くなる

個人差はありますが、認知症の人は、認知症ではない同じ年齢の人に比べて2〜3倍のスピードで老化が進むといわれています。

アルツハイマー病の詳細

 アルツハイマー病は、1906年にドイツのアルツハイマーによって初めて報告されました。最初の症例は51歳の女性で、嫉妬妄想(しっともうそう)と進行性の認知症(にんちしょう)を示し、大脳皮質に広範に特有...
 アルツハイマー病は1907年、55歳で亡くなられた女性患者さんに関するアルツハイマー博士の論文にちなんで名づけられました。  それ以後、アルツハイマー病は65歳未満の人に起こる病気とされ、高齢者にみ...

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