水虫は、カビの一種である“白癬菌”(はくせんきん)による感染症で、放っておくと1年中生きつづけています。カビは高温多湿の環境を好むため、夏になると水虫に悩まされる人が多くなりますが、冬でもブーツのなかはカビにとって格好の住みか。そのため、ブーツをはくことの多い若い女性に水虫が増えているのです。

ボツボツ(水疱)・皮むけ イコール水虫と思うのは間違い

足や手にはいろいろな皮膚病ができます。たとえば、年をとるとだれでも足の皮がしだいに硬く厚くなり、ひび割れたり、白くむけたりしがちです。このような変化が生まれつき出やすい人もいますし、糖尿病や乾燥肌の人には強く出がちなものです。症状としては角化(かくか)型の足白癬に似ているので注意は必要ですが、これはあくまで生理的変化であり水虫ではありません。このようなケースは意外に多く、水虫だと自分で思い込んで医師の診察を受けた人の3人に1人はまったく別の病気だった、というデータがあります。

足や手に「ボツボツ」や「皮むけ」ができたからといってすぐに水虫と自己判断するのではなく、専門医を受診し、正しい治療を受けることが根治への近道です。

ひとくちに水虫といっても4つのタイプがあります

水虫には次のようなタイプがあります。

 ひとつは、 足の指の間が白くただれたり皮がむけて、むずがゆくなる 「趾間(しかん)型」。足の水虫としてはこのタイプがもっとも多く、4番目と5番目の指の間が白くふやけて皮がむけてきます。

 2番目のタイプは、 土踏まずや足の側縁など毛の生えていない皮膚の厚いところにできる水虫 で、「小水疱(しょうすいほう)型)」と呼ばれるもの。その名の通り赤みを帯びた小さな水ぶくれ(水疱)が集まってできるもので、かゆみを伴います。水疱は1週間たつと乾燥してぼろぼろ皮がむけてきますが、水疱は他の部位にも発生し、少しずつ広がっていきます。

 3つ目のタイプは「角化型」で 乾燥による肌荒れに似ているため水虫とわかりにくい やっかいなタイプです。かゆみなどの自覚症状はなく、特にかかとの部分の角質が厚くなり、表面がざらざらして白い粉がふいたようになります。

 4つ目は、 もっともやっかいな「爪水虫」 。爪の先のほうが黄白色に変色し、爪の厚みが増します。かゆみはありませんが、繰り返す水虫の最大の原因がこの爪水虫です。

水虫はどうやって感染するの?

水虫は、うつる病気です。ですから、家族の中で、もし水虫にかかっている人がいたら、まず、その人にしっかり治してもらうことが必要です。そうしないと、まわりに菌をまき散らす原因となり、「水虫の輪」を広げる結果になります。

 家族に水虫の人がいるときの 有力な感染経路は、家の中に落ちているほこりやゴミ です。その中には多くの白癬菌も混ざっています。白癬菌は、患部からはがれ落ちた皮膚、爪や毛の中でそのまま生き続けていることが少なくありません。それらの菌が湯上りや汗で湿った足の裏について、皮膚につくわけです。ですから、 床、畳、じゅうたんなどをこまめに掃除し清潔にし、風通しをよくすることが大切です。特に、風呂場のバスマットはまめに洗い、乾かして使いましょう

 洗う際には、特別な石鹸や消毒剤は必要ありません。乾燥は日光での乾燥でも、乾燥機の使用でもしっかり乾燥させることが重要です。また、スリッパやサンダルは共有せず、自分専用のものを用意してこまめに洗うようにしたいものです。

水虫の感染予防の仕方

水虫から身を守るためには、足を清潔にすること につきます。帰宅したら、石鹸で足の汚れを落とし、足の指の間もていねいに洗います。洗ったあとはきちんとふき取って乾燥させることもお忘れなく。

 また、冬場はブーツなどの保温性の高い靴をはくことが多いので足に汗をかきやすくなります。通気性のよい靴下をはくように心がけ、靴の中を乾燥させる、同じ靴を毎日はかないといった注意が必要です。

 水虫の原因となる白癬菌は、手足や爪だけでなく、体のあちこちに住んでいます。そしてからだのどの部位に住んでいるかによって、病名が違います。

 %(orange)頭にできた水虫は「シラクモ(頭部白癬)」、胸や背中にできたものは「ゼニタムシ(体部白癬)」、股にできたものは「インキンタムシ(股部白癬)」% と呼んでいます。

 しかし、 水虫菌の中央本部、巣窟は爪の中です。ですから、からだの水虫を撲滅しようとするなら爪水虫を完全に治すしかありません 。そのためには、爪を切るときには必ず爪の状態をチェックすることです。白く濁ってきた、厚みを増してきた、ぼろぼろと壊れてきたといったことが少しでもあったら、皮膚科専門医の門をたたきましょう。

 長年水虫でお悩みの方はこの秋、冬が水虫を完治させるチャンスです。春から来年の夏、それ以降を快適に過ごすためにも、ぜひこの機会に水虫退治に挑戦してみてください。

(資料提供)ヤンセンファーマ株式会社

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