口腔カンジダ症の詳細

 口腔内に常在するカンジダ菌という真菌が異常繁殖して起こる病気です。従来、お年寄りや免疫力が低下した状態の人がかかる病気と思われてきましたが、最近では単に唾液分泌低下や、義歯の清掃不良といった局所の要...
 口腔内に生じたカンジダ感染症で、頻度は全皮膚粘膜カンジダ症患者の7%程度です。

口腔カンジダ症関連リンク

goo検索で調べよう

粘膜の常在菌であるカンジダ、とくにカンジダ・アルビカンスが増殖、形態変化して、皮膚と粘膜に感染して生じます。部位や年齢によりカンジダ性間擦診(かんさつしん)、乳児皮膚カンジダ症、カンジダ性指間びらん症、カンジダ性爪囲爪炎(そういそうえん)、外陰カンジダ症、口腔カンジダ症などに分類されます。頻度は白癬(はくせん)の10%程度です。

カンジダ症ができやすい人とは

カンジダは粘膜の常在菌で、 誰でも保菌していますが、基本的に病原性が弱い菌で、発病することはほとんどありません。 しかし、特殊な条件が重なると発病します。皮膚や粘膜だけではなく、肺、消化器、その他の内臓に感染することもあります。この内臓カンジダ症は血液疾患などで免疫能が高度に低下した患者さん(易感染性宿主(いかんせんせいしゅくしゅ))に生じるので、日和見(ひよりみ)感染症といわれています。

 舌を綿棒でこすったあと、培地に塗ってカンジダ・アルビカンスを培養すると、60歳以下の健常者では10%ぐらいしか生えませんが、ステロイド薬を内服していたり、糖尿病 、悪性腫瘍、膠原病(こうげんびょう)の患者さんでは、より高率に培養されます。これらの基礎疾患がなくても、60歳以上の高齢者では同様です。

 このような易感染性宿主では簡単な培養方法で菌が検出されることから、全身的に抵抗力が低下している患者さんや高齢者のなかではすでに増殖を始めており、皮膚の病変の感染源になっていて、自己接種のような形で皮膚のカンジダ症を生じると考えられます。したがって、皮膚や粘膜のカンジダ症は一部の病型を除いて、このような人に発症しやすいといえます。

カンシダ症は陰股部(いんこぶ)や指と指の間などのこすれやすいところに生じやすく、高温、多湿などの環境因子、多汗、不潔など 菌が増殖しやすい皮膚の問題に加えて、ステロイド薬の外用、糖尿病 などによる皮膚の免疫能の低下も発症因子になります。さらに、先行する皮膚疾患にカンジダ感染が続いて生じることもあります。

 そのため、 季節的には夏季に起こりやすく 、誘因としては、肥満、妊娠、寝たきりによる不十分なスキンケア、外用ステロイド薬の誤用、糖尿病 の血糖コントロール不良、皮膚疾患に対する不適切な治療などがあげられます。