風疹,三日ばしかの詳細


風疹,三日ばしかの関連コラム
風疹の抗体はなくなるの?「子供のころかかったから安心」とは言えない事情
執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと
予防接種を行っているのに、患者が増加している風疹。子供の病気のイメージですが、実は患者の9割が成人。その理由と、予防対策についてまとめました。
2010年で...
風疹,三日ばしか関連のニュース
- 風疹、20代男性感染 県内確認は17年以来(大分合同新聞)
- 予防接種が重要 はしか・風疹対策訴え 県民健康フォーラム(琉球新報)
- 館林高の男性教員2人が風疹 保健所参加で対策会議(上毛新聞)
- 群馬 館林高校で教諭2人が風疹感染(産経新聞)
- 【感染症ニュース】風しん・先天性風しん症候群 国立感染症研究所「風疹急増に関する緊急情報:2019年2月6日現在」全文(感染症・予防接種ナビ)
- 風疹で娘が難聴「防げた」 実話に基づく演劇で予防訴え(朝日新聞)
- 男性の抗体検査無料化 神奈川県独自で30代、50代後半も 風疹対策(神奈川新聞)
- 【感染症ニュース】風しん・先天性風しん症候群 国立感染症研究所「風疹急増に関する緊急情報:2019年1月30日現在」全文(感染症・予防接種ナビ)
- 埼玉で先天性風疹症候群の男児 国内での確認は2014年以来(共同通信)
- 先天性風疹症候群の男児確認と厚生労働省(共同通信)
風疹,三日ばしか関連リンク
goo検索で調べよう
妊娠中の風疹は赤ちゃんに危険~産科医のコラム
妊娠中の女性が風疹に感染すると赤ちゃんに障がいを残すことがありますが、 ワクチンで免疫をつけておけば、ほぼ100%予防ができます 。
風疹のために障がいを持って生まれる赤ちゃんをゼロにするために、成人男性は風疹含有ワクチン(MRワクチン)を接種しましょう! もちろん、妊娠する可能性がある女性は当然です。いつ妊娠するかは誰にもわかりませんから・・・。
先日、妊娠中に母親が風疹に感染したために先天性風疹症候群になって生まれてきた6カ月の赤ちゃんに会ってきました。よく笑うし、元気いっぱいのかわいい子でしたが、音がほとんど聞こえていないそうです。
母親は、上の子を産んだときに産科医から、「風疹のワクチンをしたほうがいいよ」と一応は言われていたそうです。しかし、そこまで重要なことだとは思わずにいて、ワクチンを接種しないまま妊娠して風疹にかかってしまいました。そのときに大きな病院で検査をしてもらった結果「ほぼ大丈夫」と診断されたのですが、生まれてみたら音が聞こえていないことがわかりました。
周囲に風疹の人は誰もいなくて、どこからうつったのかわからず、通勤途中の電車の中なのかなと考えているそうです。「風疹のワクチンを打っていれば・・・」と、自分をどうしても責めてしまうとおっしゃっていました。
上の子のお産に携わった産科医や助産師、看護師のアドバイスが足りなかったかもしれないなと想像します。私も産科医の一人として、予防の重要性についてきちんと説明することの大切さを改めて感じています。
先天性風疹症候群(CRS)とは
先天性風疹症候群(CRS)とは、 「風疹に対する免疫のない女性」が妊娠初期に風疹にかかったときに、お腹の赤ちゃんに障がいを残す病気 です。妊娠に気づくか気づかないかの 妊娠初期では80%以上の確率で障がいが残ります 。主な障がいは、以下のの3つです。
(1)白内障(はくないしょう)あるいは緑内障(りょくないしょう) (2)心奇形(動脈管開存、肺動脈狭窄(きょうさく)、心室中隔(しんしつちゅうかく)欠損、心房(しんぼう)中隔欠損など) (3)感音性難聴(かんおんせいなんちょう)日本で出生した先天性風疹症候群(CRS)例中、母体の再感染による割合は約5%という報告があります。日本でのCRSの報告は、1999年が0例、2000〜03年が毎年1例と少なかったのですが、04年は6月現在で5例と増加しています。04年のうちの1例の母親は風疹ワクチンの既往があり、再感染による胎内感染が疑われています。
風疹のワクチンが必要なのはどんな人? 費用はどれくらいかかるの?
風疹の予防接種は 成人の男性はほとんどの人が接種したほうがいいです 。下記をよく読んで、「ワクチンを接種しなくてよい人」以外はワクチンを接種しましょう。また、風疹単独ワクチンではなく、「MRワクチン」を接種しましょう。
「MRワクチン」は「麻疹(M)」と「風疹(R)」の両方を予防できます。麻疹(はしか)は、それ自体がとても怖い病気です。麻疹は妊婦に感染すると30%くらいが流死産になります。麻疹の感染力はとても強いので、風疹と同時に予防することをすすめます。
●MRワクチンを接種しなくてよい人(1)過去に「2回」のワクチン接種の「記録がはっきり残っている」人 (2)過去に風疹にかかったことが、「絶対に確実」である人
【注意!】
「小さい頃に風疹にかかった」という親の話の50%は他の発疹の出る病気と勘違いしているという調査があります。はっきりしない場合は、安全を考えてワクチンを打ちましょう。
(出産したことのある人は、妊娠初期の検査で、風疹HI抗体価が「32倍」、「64倍」、「128倍」・・・の人)
たとえ子どもの頃に風疹にかかったことがあると言われても、親が勘違いしていることも多いので安心してはいけません。私の担当した妊婦のご主人も親からは「風疹にかかったことがある」と言われていたそうです。また、予防接種を受けていたとしても、10年もたつと免疫が弱くなっている人もいます。将来妊娠を考えている人やその周囲の人はワクチンを接種しましょう。
免疫の有無をはっきりと知りたい人、ワクチンを接種したほうがいいか迷っている人は、風疹の免疫の有無を採血で調べることができます。内科、産婦人科など、どの診療科でも検査は可能です。費用は4000円くらいです。しかし、現在のように大流行している状況では、検査結果を待つ間に感染する可能性もあるので、最初からワクチンを接種するほうがおすすめです。
MRワクチンの費用は9000円くらいです。現在は多くの自治体が費用の一部を助成してくれています。市町村のホームページで確認してください。