アスピリン原末の効能・用量・副作用など

アスピリン原末の特徴

1世紀にわたって熱と痛みの薬として使用され,価格も安く,今でも解熱鎮痛剤の王座を保っています。
アスピリンの解熱作用は,皮膚の血管を拡張することによって熱を発散させるためと考えられています。また,痛みを取ったり,炎症を鎮めたりする作用は,プロスタグランジンと呼ばれる物質の産生を妨げるためです。
最近の話題
①水痘(水ぼうそう)やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている小児におこる,致死率の高いライ症候群をアスピリンが悪化させる可能性があるといわれています。原則的に,15歳未満の水痘,インフルエンザの患者には使用禁止となっています。代替品として,アセトアミノフェンアセトアミノフェンをすすめています。
②アスピリンをごく少量服用すると,血液が固まるのを防ぐことがわかり,「狭心症・心筋梗塞・脳梗塞」などの血栓・塞栓形成の抑制の目的で処方されることがあります。日本でも小用量アスピリン小用量アスピリン(血栓防止用)として健康保険の適応になっています。アメリカではOTC薬(大衆薬)として薬局などで入手できます。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 解熱鎮痛薬 > アスピリン > アスピリン
形状 末剤 
同じ分類の薬 アスピリン   アセトアミノフェン   アセトアミノフェン原末   ジェネリック薬: アセトアミノフェン   アセトアミノフェンDS   アップノン  

アスピリン原末 メーカー別薬価など

会社 丸石製薬
保険薬価 末剤 10g 29.40円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


アスピリン原末の効能・効果

[アスピリンの適応症]関節リウマチ,リウマチ熱,変形性関節症,強直性脊椎炎,関節周囲炎,結合織炎,術後疼痛,歯痛,症候性神経痛,関節痛,腰痛症,筋肉痛,捻挫(ねんざ)痛,打撲痛,痛風による痛み,頭痛,月経痛/急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛/川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)→「健栄」「小堺」を除く
[アスピリン・ダイアルミネートの適応症]頭痛,歯痛,月経痛,感冒の解熱,関節リウマチ,リウマチ熱,症候性神経痛
[アスピリン類似成分を含む配合剤の適応症]感冒もしくは上気道炎に伴う以下の症状の改善および緩和→ 鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,せき,痰,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱

アスピリン原末の用法・用量

1回0.5~1.5g,1日1~4.5g。急性上気道炎の場合は1回0.5~1.5gを頓用,ただし原則1日2回まで,1日最大4.5g。川崎病の場合は処方医の指示通りに服用。

アスピリン原末の使用上の注意と副作用

警告

[アスピリン類似成分を含む配合剤]
①本剤中のアセトアミノフェンにより重い肝機能障害が発現するおそれがあるので注意してください。
②本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量服用による重い肝機能障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用は避けてください。

基本的注意

*アスピリン・ダイアルミネート(バファリン配合錠A330mg)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤および本剤の成分またはサリチル酸系薬剤に対するアレルギーの前歴/消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・心機能不全/アスピリンぜんそく,またはその前歴/出産予定日12週以内の妊婦
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴/出血傾向/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/心機能異常/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/手術・心臓カテーテル検査・抜歯前1週間以内の人/妊婦(ただし,出産予定日12週以内の妊婦は禁忌)または妊娠している可能性のある人/非ステロイド系解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストールプロスタグランジン製剤による治療が行われている人/アルコール飲料の常用者/小児,高齢者
(3)服用法……食事と同時に服用したり,ミルクやコップ1杯(150mL以上)の水と一緒にのめば,胃腸障害を防ぐのに役立ちます。
(4)長期服用……慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症など)の人が長期服用する場合は定期的に尿や血液,肝機能などの検査を受ける必要があります。
(5)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。
(6)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(7)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。出産予定日12週以内は服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。②皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),剥奪(はくだつ)性皮膚炎。③再生不良性貧血,血小板減少,白血球減少。④ぜんそく発作の誘発。⑤肝機能障害,黄疸。⑥頭蓋内出血(脳出血など),肺出血,消化管出血,鼻出血,眼底出血など。⑦消化性潰瘍,小腸・大腸潰瘍。
[アスピリン類似成分を含む配合剤]⑧急性汎発性発疹性膿疱症。⑨劇症肝炎。⑩汎血球減少,無顆粒球症,溶血性貧血。⑪間質性肺炎,好酸球性肺炎。⑫間質性腎炎,急性腎不全。⑬乳児突然死症候群(SIDS)および乳児睡眠時無呼吸発作。⑭横紋筋融解症。⑮緑内障。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(じん麻疹,発疹,むくみ)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……胃腸障害,吐きけ・悪心・嘔吐,腹痛,胸やけ,便秘,下痢,消化性潰瘍,食道炎,口唇腫脹,吐血,食欲不振,胃部不快感/かゆみ,皮疹,膨疹,発汗/めまい,興奮,頭痛/血管炎,心窩部(しんかぶ)痛/過呼吸,気管支炎,鼻出血,鼻炎/角結膜炎,耳鳴り,難聴/貧血/倦怠感
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT上昇,肝機能障害/腎機能障害/血圧低下/白血球・血小板減少,血小板機能低下(出血時間の延長)/代謝性アシドーシス

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……糖尿病用剤(インスリン製剤糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤),トルブタミド糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)など),クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウムワルファリンカリウムなど),バルプロ酸ナトリウムバルプロ酸ナトリウム,プロスタグランジンD₂・トロンボキサンA₂受容体拮抗薬(セラトロダストセラトロダスト,ラマトロバン鼻アレルギー治療薬)
(2)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……尿酸排泄促進薬(プロベネシドプロベネシド,ベンズブロマロンベンズブロマロン),チアジド系利尿薬チアジド系薬剤,非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシンインドール酢酸系NSAID,ジクロフェナクナトリウムジクロフェナクナトリウムなど),ニトログリセリン亜硝酸誘導体,テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン系抗生物質,ニューキノロン系抗菌薬ニューキノロン剤,フェニトインフェニトイン,ACE阻害薬ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬),ベーター・ブロッカーベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの)
(3)本剤との併用で出血の危険性が強まるおそれがある薬剤……ヘパリン製剤,ダナパロイドナトリウム,第Xa因子阻害薬(リバーロキサバン凝固第X因子阻害薬など),抗トロンビン薬(ダビガトランダビガトランなど),トロンボモデュリンアルファ,チクロピジン塩酸塩チクロピジン塩酸塩,シロスタゾールシロスタゾール,クロピドグレル硫酸塩クロピドグレル,トロンボキサン合成酵素阻害薬(オザグレルナトリウム),プロスタグランジンE₁製剤,E₁およびI₂誘導体製剤(ベラプロストナトリウム肺動脈性肺高血圧症治療薬(2)ベラプロストナトリウムなど),サルポグレラート塩酸塩サルポグレラート塩酸塩,イコサペント酸エチルイコサペント酸エチル,血栓溶解剤(ウロキナーゼ,t-PA製剤など)
(4)本剤との併用で副作用が強まることがある薬剤……メトトレキサートメトトレキサート,アセタゾラミドアセタゾラミド
(5)本剤との併用でリチウム中毒をおこすおそれがある薬剤……リチウム製剤躁病に用いる薬
(6)本剤との併用で出血が増加し,腎機能低下をもたらすことがある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシンインドール酢酸系NSAID,ジクロフェナクナトリウムジクロフェナクナトリウムなど)
(7)本剤との併用で出血傾向(皮膚の異常出血,胃腸出血など)が強まる薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (フルボキサミンマレイン酸塩選択的セロトニン再取り込み阻害薬,塩酸セルトラリン選択的セロトニン再取り込み阻害薬など)
(8)併用すると本剤の副作用が強まることがある薬剤……フロセミドループ利尿薬,アゾセミドループ利尿薬,ピレタニドループ利尿薬
(9)併用すると本剤の尿中排泄が増加することがある薬剤……乳酸ナトリウム
(10)併用すると両剤または一方の薬剤の副作用の発現頻度が増加するおそれがある薬剤……オキシカム系消炎鎮痛薬(ピロキシカムCOXⅡ阻害薬など)
(11)併用するとサリチル酸中毒をおこす薬剤……副腎皮質ホルモン薬(ベタメタゾン副腎皮質ステロイド薬,コルチゾン酢酸エステル副腎皮質ステロイド薬,メチルプレドニゾロン副腎皮質ステロイド薬など)
(12)併用すると消化性潰瘍をおこすことがある薬剤……ドネペジル塩酸塩認知症治療薬(1)(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)
(13)併用すると腎機能障害が現れることがある薬剤……タクロリムス水和物タクロリムス水和物ほか,シクロスポリンシクロスポリン

アスピリン原末 - PC

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