アスペノンの効能・用量・副作用など

アスペノンの特徴

ベルギーで開発された不整脈の薬です。抗不整脈薬は,作用の違いからクラスⅠ~Ⅳの4群に分類され,そのうちクラスⅠはさらにⅠa,Ⅰb,Ⅰcに分けられています。クラスⅠの薬剤は,細胞膜にあるナトリウムの出入り口(チャネル)に作用して不整脈を改善する薬(ナトリウムチャネル阻害薬)です。
本剤は,クラスⅠaのジソピラミドリン酸塩ピリジンメタノール系抗不整脈薬,キニジン硫酸塩水和物キニジン硫酸塩水和物,プロカインアミド塩酸塩プロカインアミド塩酸塩,アジマリン,シベンゾリンコハク酸塩シベンゾリンコハク酸塩などと,Ⅰbのリドカインやメキシレチン塩酸塩メキシレチン塩酸塩などとの中間の薬であるといわれています。
クラスⅡ(ベーター・ブロッカー)のように交感神経緊張抑制作用はありません。クラスⅣのCaチャネル抑制剤などのような房室伝導抑制作用もありません。

アスペノンカプセル10mg

アスペノンカプセル10mg

アスペノンカプセル20mg

アスペノンカプセル20mg

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 不整脈の薬 > アプリンジン > アプリンジン塩酸塩
形状 カプセル剤 
同じ分類の薬 アセタノール   アドビオール   ジェネリック薬: アテノロール   アテノロールドライシロップ   アプリンジン塩酸塩  

お調べの商品と梱包や本体のデザインが違う場合は、薬剤師にお尋ねください。

アスペノン メーカー別薬価など

会社 バイエル薬品
保険薬価 カプセル剤10mg 1カプセル 45.80円
カプセル剤20mg 1カプセル 75.30円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
MPI 220:10mg
MPI 221:20mg
本体コード:
MPI 220
MPI 221


アスペノンの効能・効果

頻脈性不整脈(他の抗不整脈薬が使用できないか,無効のとき)

アスペノンの用法・用量

1日40mgから開始,効果が不十分な場合は60mgまで増量し,1日2~3回に分けて服用。

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アスペノンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*アプリンジン塩酸塩(アスペノン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い刺激伝導障害(完全房室ブロックなど)/重いうっ血性心不全/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)/軽度の刺激伝導障害(不完全房室ブロック,脚ブロックなど)/著しい洞性徐脈/重い肝機能障害・腎機能障害/うっ血性心不全/パーキンソン症候群/血清カリウム低下/高齢者
(3)定期検査……服用中は,定期的に肝機能や血液の検査,および心電図,脈拍,血圧,心胸比の検査を受ける必要があります。特に,うっ血性心不全がある人,基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症など)があって心不全をおこすおそれのある人,他の抗不整脈薬の併用者,高齢者は頻回に心電図の検査を受けることが必要です。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①心室頻拍(トルサード・ドゥ・ポアントを含む)などの不整脈。②無顆粒球症(初期症状:発熱,咽頭痛,全身倦怠感など)。③間質性肺炎(初期症状:せき,息切れ,呼吸困難,発熱など)。④肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……貧血/徐脈,前胸部痛,動悸,心不全/手指のふるえ,めまい・ふらつき,しびれ感,抑うつ症状,不眠,幻覚,眠け,頭がボーッとする,足のもつれ,沈みこむ感じ,言語障害
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……視力異常,緑視,複視/悪心・吐きけ,嘔吐,食欲不振,口渇,腹痛,消化不良,下痢,便秘/腎機能異常,排尿障害/発熱,倦怠感,頭痛,頭重感,発汗
(4)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・総ビリルビン上昇,肝炎,胆汁うっ滞性肝炎/顆粒球・白血球・血小板減少,好酸球増多/PQ・QRS・QTc延長,洞停止,房室ブロック,血圧低下/抗核抗体の陽性化,CK上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に作用が強まる薬剤……ジソピラミド,キニジン硫酸塩水和物,メキシレチン塩酸塩,ジルチアゼム塩酸塩
(2)本剤との併用で作用が強まる薬剤……アミオダロン塩酸塩
(3)併用すると本剤の作用を強める薬剤……ベラパミル塩酸塩
(4)併用すると両剤の中枢神経系および心臓に対する副作用を強める可能性が報告されている薬剤……局所麻酔薬(メピバカイン塩酸塩)