アデムパスの効能・用量・副作用など

アデムパスの特徴

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は肺高血圧症のひとつのタイプで,肺血管の血栓塞栓により次第に肺動脈圧が上昇し,右心不全をおこすと考えられています。標準的な治療法は肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)という外科手術ですが,この手術が不適応の人も多く,また手術ができてもCTEPHが残存・再発することも少なくありません。本剤は,このような人を対象とした薬剤で,肺動脈の血圧を低下させ,心臓の負担を軽減することで改善を図ります。
なお,肺動脈性肺高血圧症については,肺高血圧症のWHO機能分類クラスⅣにおける有効性・安全性は確立していません。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 肺高血圧症の薬 > 慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬 > リオシグアト
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アドシルカ   ウプトラビ   オプスミット   ケアロードLA   トラクリア  

アデムパス メーカー別薬価など

会社 バイエル薬品
保険薬価 錠剤0.5mg 1錠 673.40円
錠剤1mg 1錠 1,346.80円
錠剤2.5mg 1錠 3,366.90円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
0.5 R: 0.5mg
1.0 R 1: 1.0mg
2.5 R: 2.5mg
本体コード:
:R 0.5
:R 1
:R 2.5


アデムパスの効能・効果

外科的治療不適応または外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症/肺動脈性肺高血圧症

アデムパスの用法・用量

1回1~2.5mgを1日3回服用。

アデムパスの使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重度の肝機能障害(チャイルド・プー分類C)/重度の腎機能障害(クレアチニン・クリアランス15mL/min未満),または透析中の人/硝酸剤または一酸化窒素(NO)供与剤亜硝酸誘導体(ニトログリセリン,亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド,ニコランジルなど)の服用中/ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)ホスホジエステラーゼ5阻害薬シルデナフィルクエン酸塩ほか (シルデナフィルクエン酸塩,タダラフィル,バルデナフィル塩酸塩水和物)の服用中/アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール深在性真菌治療薬,ボリコナゾール深在性真菌治療薬),HIVプロテアーゼ阻害薬エイズ治療薬(2) (リトナビル,ロピナビル・リトナビル,インジナビル硫酸塩エタノール付加物,アタザナビル硫酸塩,サキナビルメシル酸塩)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……抗凝固療法中の人/軽度または中等度の肝機能障害(チャイルド・プー分類AまたはB)/腎機能障害(クレアチニン・クリアランス15~80mL/min未満)/服用前の収縮期血圧が95mmHg未満の人/高齢者
(3)喀血……抗凝固療法中の人は喀血がおこりやすく,本剤の服用により重篤で致死的な喀血の危険性が高まる可能性があります。服用中は定期的にリスク(副作用)・ベネフィット(効きめ)を評価していきます。
(4)避妊……本剤を服用すると胎児に影響を及ぼす危険性があります。妊娠可能な女性は服用開始後から確実な避妊を行い,もし妊娠した場合もしくはその疑いがある場合は直ちに処方医へ連絡してください。
(5)禁煙……喫煙者は非喫煙者に比べて本剤の血漿中濃度が低下します。服用中はできるだけ禁煙するようにします。
(6)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の作用が弱まる可能性があるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(7)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまいなどをおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性……原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性……未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①重度の喀血または肺出血。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,浮動性めまい/鼻閉,鼻出血/悪心,胃・腹部痛,下痢,嘔吐,胃食道逆流,便秘,嚥下(えんげ)障害,胃炎,腹部膨満,胃腸炎/動悸,潮紅,失神/呼吸困難/貧血/末梢性浮腫,疲労,顔面浮腫
(2)検査などでわかる副作用……低血圧

他の薬剤使用時の注意

①硝酸剤または一酸化窒素(NO)供与剤亜硝酸誘導体(ニトログリセリン,亜硝酸アミル,硝酸イソソルビド,ニコランジルなど)→収縮期血圧(最高血圧)の低下が認められています。②ホスホジエステラーゼ(PDE)5阻害薬肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)ホスホジエステラーゼ5阻害薬シルデナフィルクエン酸塩ほか(シルデナフィルクエン酸塩,タダラフィル,バルデナフィル塩酸塩水和物)→症候性低血圧をおこすことがあります。③アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール深在性真菌治療薬,ボリコナゾール深在性真菌治療薬),HIVプロテアーゼ阻害薬エイズ治療薬(2)(リトナビル,ロピナビル・リトナビル,インジナビル硫酸塩エタノール付加物,アタザナビル硫酸塩,サキナビルメシル酸塩)→本剤の作用が強まり,消失半減期も延長します。

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……CYP1A1阻害薬(エルロチニブ塩酸塩EGFR遺伝子変異陽性がん治療薬,ゲフィチニブEGFR遺伝子変異陽性がん治療薬),シクロスポリンシクロスポリン,CYP3A阻害薬(クラリスロマイシンマクロライド,エリスロマイシンマクロライド,ネルフィナビルメシル酸塩エイズ治療薬(2))
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……制酸剤制酸剤(水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム配合剤など),ボセンタン水和物肺動脈性肺高血圧症治療薬(1),CYP3A誘導薬(フェニトインフェニトイン,カルバマゼピンカルバマゼピン,フェノバルビタールバルビツール酸誘導体など)
(3)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……CYP1A1で代謝される薬剤(イストラデフィリンイストラデフィリン,グラニセトロン塩酸塩セロトニン拮抗型制吐薬,エルロチニブ塩酸塩EGFR遺伝子変異陽性がん治療薬)

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