アバスチン点滴静注用の効能・用量・副作用など

アバスチン点滴静注用の特徴

分子標的薬で初の血管新生を阻害する薬品です。増殖のために大量の血液を必要とし,血管を新生させるがんを兵糧攻めにする薬です。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 分子標的治療薬 > ベバシズマブ(遺伝子組み換え) > ベバシズマブ(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アドセトリス点滴静注用   アーゼラ点滴静注液   アービタックス注射液   エムプリシティ点滴静注用   オプジーボ点滴静注  

アバスチン点滴静注用 メーカー別薬価など

会社 中外製薬
保険薬価 注射用剤100mg4mL 1瓶 41,738.00円
注射用剤400mg16mL 1瓶 158,942.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


アバスチン点滴静注用の効能・効果

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん/切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(扁平上皮がんを除く)/手術不能または再発乳がん/卵巣がん/悪性神経膠腫(こうしゅ)

アバスチン点滴静注用の使用上の注意と副作用

警告

①本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師よりその有効性・危険性の十分な説明を受け,患者本人(もしくは家族)が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。
②消化管穿孔(せんこう)が現れ,死亡例が報告されています。
③創傷治癒遅延による合併症が現れることがあります。
④腫瘍関連出血リスクが高まる可能性があります。
⑤動脈血栓塞栓症が現れ,死亡例が報告されています。
⑥高血圧性脳症,高血圧性クリーゼが現れ,死亡例が報告されています。
⑦可逆性後白質脳症症候群が現れることがあります。
⑧肺出血(喀血)が現れ,死亡例が報告されています。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/喀血(2.5mL以上の鮮血)の前歴
(2)慎重に使用すべき場合……消化管など腹腔内の炎症の合併/大きな手術の傷が治癒していない人/脳転移のある人/先天性出血素因,凝固系異常/抗凝固薬の服用中/血栓塞栓症の前歴/高血圧症/重い心疾患(うっ血性心不全,冠動脈疾患など)/高齢者,妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①ショック,アナフィラキシー・Infusion reaction(じん麻疹,呼吸困難,口唇浮腫,咽頭浮腫など)。②消化管穿孔。③消化管瘻(ろう)(腸管皮膚瘻,腸管瘻,気管食道瘻など),消化管以外の瘻孔(気管支胸膜瘻,泌尿生殖器瘻,胆管瘻など)。④創傷治癒の遅れ。⑤消化管出血,肺出血,脳出血,粘膜出血(鼻出血,歯肉出血,腟出血など)。⑥血栓塞栓症(脳血管発作,一過性脳虚血発作,心筋梗塞,狭心症,脳虚血,脳梗塞,深部静脈血栓症,肺塞栓症など)。⑦コントロール不能の高血圧,高血圧性脳症,高血圧性クリーゼ。⑧可逆性後白質脳症症候群(けいれん発作,頭痛,精神状態変化,視覚障害,皮質盲など)。⑨ネフローゼ症候群。⑩(他の抗がん薬との併用で)骨髄機能抑制。⑪うっ血性心不全。⑫間質性肺炎。⑬感染症(肺炎,敗血症,壊死性筋膜炎など)。⑭血栓性微小血管症(血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症症候群など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー,末梢性運動ニューロパシー,感覚神経障害など),味覚異常,頭痛,不眠症,めまい,神経痛,不安,嗅覚錯誤,失神,構語障害,傾眠,けいれん/食欲減退,悪心,口内炎,下痢,嘔吐,便秘,胃腸障害,腹痛,歯肉炎,口唇炎,胃不快感,歯周病,胃炎,消化不良,消化管潰瘍,歯痛,痔核,歯肉痛,むし歯,腸炎,腸閉塞,逆流性食道炎,胃腸炎,舌炎,肛門周囲痛,歯の脱落/上室性頻脈,洞性頻脈,動悸/脱毛症,発疹,皮膚変色,剥脱(はくだつ)性皮膚炎,色素沈着,手足症候群,爪の障害,かゆみ,紅斑,じん麻疹,皮膚乾燥,皮膚剥脱,皮膚炎,爪囲炎,爪色素沈着,過角化/関節痛,筋痛,背部痛,四肢痛,筋骨格硬直,筋骨格痛(肩部痛,臀部痛など),筋力低下,側腹部痛/しゃっくり,発声障害,咽頭喉頭痛,鼻漏,せき,呼吸困難,鼻炎,気管支炎,低酸素症/眼障害,結膜炎,流涙増加,霧視/上気道感染(鼻咽頭炎など),体重減少,末梢性浮腫,潮紅,注射部位反応(疼痛など),膀胱炎,無力症,ほてり,体重増加,胸痛,胸部不快感,カテーテル関連合併症(感染,炎症など),膿瘍,口腔ヘルペス,脱水,耳鳴り,毛包炎,顔面浮腫,熱感,静脈炎,帯状疱疹,感染性腸炎,耳不快感,不規則月経,疼痛
(2)検査などでわかる副作用……尿蛋白・尿中血陽性,BUN・クレアチニン増加,AST・ALT・AL-P上昇,γ-GTP・LDH・ビリルビン増加/リンパ球減少,フィブリンDダイマー増加,INR増加,フィブリノゲン増加,白血球・好中球増加,APTT延長,プロトロンビン時間延長/高血圧,肺高血圧症/コレステロール増加,アルブミン減少,リン・ナトリウム・カルシウム・クロール減少,尿酸増加,高カリウム血症,総タンパク減少,脂質異常症(高脂血症),尿中ブドウ糖陽性,高カルシウム血症,高血糖,高マグネシウム血症,低マグネシウム血症,ナトリウム増加,低カリウム血症,CRP上昇/尿路感染

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。