アメパロモの効能・用量・副作用など

アメパロモの特徴

パロモマイシン硫酸塩は服用時に消化管から吸収されにくいため,腸管内にて赤痢アメーバの原虫およびシスト(嚢子(のうし))に高濃度で作用し,殺アメーバ作用をもちます。国内外のガイドラインなどでは腸管アメーバ症の標準治療薬のひとつとされていて,日本でも1960~90 年代にかけて細菌性赤痢などを適応症として販売されていました。その後は承認が整理されたため国内では使用できない状況にありましたが,1998 年から国の研究班の責任においてパロモマイシン製剤が輸入され,赤痢アメーバ症の治療に使用できる体制が取られてきました。2010 年に厚生労働省からの開発要請を受けてファイザーが開発を進め,2013年2 月に保険収載されました。
なお,本剤は腸内の原虫およびシストに対してのみ活性を有するため,腸管外アメーバ症の治療には使用しません。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 寄生虫・原虫用の薬 > パロモマイシン > パロモマイシン硫酸塩
形状 カプセル剤 
同じ分類の薬 エスカゾール   コンバントリン   ストロメクトール   ビルトリシド   プリマキン  

アメパロモ メーカー別薬価など

会社 ファイザー
保険薬価 カプセル剤250mg 1カプセル 444.20円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
本体コード:
PARKE DAVIS


アメパロモの効能・効果

腸管アメーバ症

アメパロモの用法・用量

通常,1日1500mgを3回に分けて10日間,食後に服用。

アメパロモの使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……イレウス(腸閉塞)/本剤の成分または他のアミノグリコシド系抗生物質およびバシトラシンに対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……便秘,消化管潰瘍などの腸病変/腎障害/重症筋無力症/前庭器官または蝸牛(かぎゅう)器官の損傷,難聴/経口摂取の不良な人,非経口栄養の人,全身状態の悪い人/妊婦または妊娠している可能性のある人,授乳婦/高齢者
(3)聴力障害……本剤は消化管からほとんど吸収されませんが,一般にアミノグリコシド系抗生物質では回転性めまい,難聴などが現れることがあるので注意が必要です。特に腎機能障害,高齢者,腸病変のある人では血中濃度が高まる可能性が考えられ,聴力障害の危険性がより大きくなるので,聴力検査を実施することが望まれます。
(4)偽膜性大腸炎……本剤による治療中または治療後に激しい下痢が続く場合には,抗生物質に関連する偽膜性大腸炎の可能性があるので直ちに処方医に相談してください。
(5)服用期間……本剤の治療効果を確実に得るためには10日間の服用が必要です。
(6)その他……
・妊婦での安全性: 未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性: 服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①腎障害。②回転性めまい,難聴などの第8脳神経障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向など),ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲減退,神経炎など)/頭痛,浮動性めまい/難聴/下痢,食欲減退,悪心,嘔吐,腹痛,吸収不良,消化不良,膵炎/じん麻疹,発疹/血尿
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加症

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用で難聴などの聴器障害または腎障害が現れるおそれがある薬剤……カナマイシンカナマイシン,ゲンタマイシン,コリスチンポリミキシン系抗生物質,フロセミドループ利尿薬など
(2)併用で神経筋遮断作用により呼吸抑制が現れるおそれがある薬剤……麻酔薬,筋弛緩薬(ツボクラリン,パンクロニウム臭化物,ベクロニウム臭化物,トルペリゾン,A型ボツリヌス毒素など)