アンペック坐剤の効能・用量・副作用など

アンペック坐剤の特徴

痛みを抑える受容体に「オピオイド受容体」というものがあります。モルヒネは,この受容体と結びつき,受容体を活性化させて強力な鎮痛作用を発揮します。坐薬は,内服が困難なときの各種がんの鎮痛に用いられます。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 がんに使われるその他の薬剤 > モルヒネ坐薬 > モルヒネ塩酸塩
形状 坐剤 
同じ分類の薬 デュロテップMTパッチ   フェントステープ   ロゼックスゲル   ジェネリック薬: フェンタニル1日用テープ   フェンタニル3日用テープ  

アンペック坐剤 メーカー別薬価など

会社 大日本住友製薬
保険薬価 坐剤10mg 1個 314.30円
坐剤20mg 1個 601.80円
坐剤30mg 1個 850.50円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
187 ANP 10
188 ANP 20
189 ANP 30


アンペック坐剤の効能・効果

激しい疼痛を伴う各種がんの鎮痛

アンペック坐剤の使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……重い呼吸抑制/気管支ぜんそく発作中/重い肝機能障害/慢性肺疾患に続発する心不全/けいれん状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)/急性アルコール中毒/本剤の成分およびアヘンアルカロイドに対するアレルギー
(2)慎重に使用すべき場合……心機能障害/呼吸機能障害/肝機能障害/腎機能障害/脳の器質的障害/ショック状態/代謝性アシドーシス/甲状腺機能低下症(粘液水腫など)/副腎皮質機能低下症(アジソン病など)/薬物依存の前歴/前立腺肥大による排尿障害,尿道狭窄,尿路手術後/けいれんの前歴/器質的幽門狭窄,麻痺性イレウス(腸閉塞),最近消化管手術を行った人/胆のう障害,胆石/重い炎症性腸疾患/ジドブジン(アジドチミジン)の服用中/衰弱者/新生児,乳児,高齢者
(3)使用法……本剤は,できるだけ排便後に使ってください。
(4)適切な使用・管理・返却……①本剤を目的以外へ使用したり,他人へ譲渡したりしないでください。②本剤を子どもの手の届かないところに保管してください。③本剤が不要になった場合は病院・薬局へ返却してください。
(5)依存性……本剤の連用により薬物依存が生じることがあるので,処方医の指示を守って服用してください。
(6)離脱症状……連用中に服用量を急激に減少または中止すると,あくび,くしゃみ,流涙,発汗,悪心・嘔吐,下痢,腹痛,散瞳,頭痛,不眠,不安,せん妄,ふるえ,全身の筋肉・関節痛,呼吸促迫などの離脱症状が現れることがあります。自己判断で,減量や中止をしないでください。
(7)分娩前・分娩時……本剤を分娩前に服用すると出産後,新生児に退薬症候(多動,神経過敏,不眠,ふるえなど)が現れることがあります。分娩時に服用すると,新生児に呼吸抑制が現れることがあります。
(8)危険作業は中止……本剤を使用すると眠け,めまいなどをおこすおそれがあるので,高所作業や自動車運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(9)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①(連用により)薬物依存。②呼吸抑制(息切れ,不規則な呼吸など)。③錯乱。④せん妄。⑤無気肺,気管支けいれん,のどのむくみ。⑥麻痺性イレウス(腸閉塞),中毒性巨大結腸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)使用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみなど)
(2)おこることがある副作用……便秘,悪心,嘔吐,口渇,食欲不振,腹部膨満,直腸粘膜の刺激(肛門痛,粘膜びらんなど)/眠け,めまい,不安,不穏,意識障害,幻覚,発汗,視調節障害,不眠,興奮/排尿障害/不整脈,顔面潮紅,頭蓋内圧の亢進,倦怠感
(3)検査などでわかる副作用……血圧変動/白血球・血小板減少,血小板増多/AST・ALT・AL-P上昇/尿タンパク

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に中枢神経抑制作用が強まる薬剤・薬物……フェノチアジン誘導体フェノチアジン系薬剤・バルビツール酸誘導体バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制薬,吸入麻酔薬,モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働き,三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬,ベーター・ブロッカーベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)/アルコール→併用すると呼吸抑制,低血圧,めまい,口渇,顕著な鎮静または昏睡などがおこることがあります。
(2)併用すると相互に作用が強まる薬剤……抗コリン作用を有する薬剤
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……クマリン系抗凝血薬ワルファリンカリウム,ジドブジンエイズ治療薬(1)
(4)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……ブプレノルフィンブプレノルフィン塩酸塩
(5)本剤と非ステロイド性消炎鎮痛薬の坐薬との併用……(a)本剤と水溶性基剤を用いた坐薬(インドメタシンなど)を併用した場合,基剤の影響により本剤の吸収が低下します。(b)本剤と油脂性基剤を用いた坐薬(ジクロフェナクナトリウムなど)と併用した場合,非ステロイド性消炎鎮痛薬の影響により,本剤の吸収が上昇します。