イグザレルトの効能・用量・副作用など

イグザレルトの特徴

血液の凝固には,第Ⅰから第ⅩⅢ因子がかかわっています。これらの薬剤は,そのうちの第Ⅹ因子(FXa)に選択的かつ直接的に作用して,血液が固まらないようにする薬剤です。FXa阻害薬にはこれまで注射薬はありましたが,経口薬として2011年以降,この3剤が承認されました。
心房細動は脳卒中発症の重大な危険因子で,日本では脳卒中全体の約20%は心房細動が原因で発生しています。また静脈血栓塞栓症は,手術後,悪性腫瘍,外傷(骨折など),長期臥床,旅行などでの長時間の座位(エコノミークラス症候群)などでおこりやすい病気です。
なお,エドキサバントシル酸塩水和物のみは,膝関節全置換術,股関節全置換術,股関節骨折手術を受けた人の静脈血栓塞栓症の発症抑制にも用いられ,その場合は原則として入院中に限って服用することになっています。

イグザレルト錠15㎎

イグザレルト錠15㎎

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 血液凝固を防ぐ薬 > 凝固第X因子阻害薬 > リバーロキサバン
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アンプラーグ   エフィエント   ジェネリック薬: アスピリン腸溶錠100mg   アスピリン錠100   アスファネート配合錠A81  

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イグザレルト メーカー別薬価など

会社 バイエル薬品
保険薬価 細粒剤10mg 1包 413.00円
細粒剤15mg 1包 588.40円
錠剤10mg 1錠 383.00円
錠剤15mg 1錠 545.60円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
10: 10mg
15: 15mg
本体コード:
:10
:15


イグザレルトの効能・効果

非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制/静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制
[エドキサバントシル酸塩水和物のみの適応症]膝関節全置換術,股関節全置換術,股関節骨折手術を受けた患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制

イグザレルトの用法・用量

[虚血性脳卒中・全身性塞栓症の発症抑制]1日1回15mg,食後に服用。腎障害のある人は腎機能の程度に応じて10mgに減量。[深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症の治療・再発抑制]発症後の初期3週間は15mgを1日2回,その後は1日1回15mg,食後に服用。

「イグザレルト」を含むQ&A

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イグザレルトの使用上の注意と副作用

警告

 本剤の服用により出血が発現し,重篤な出血の場合には死に至るおそれがあります。現在のところ,本剤による出血リスクを正確に評価できる指標は確立されておらず,また本剤の抗凝固作用を中和する薬剤はありません。本剤の使用にあたっては出血の危険性を考慮し,服用中は血液凝固に関する検査を受け,出血や貧血などの徴候に十分注意し,これらの徴候が認められた場合には直ちに処方医に連絡してください。
[エドキサバントシル酸塩水和物]
脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺(せんし)などとの併用により,穿刺部位に血腫が生じ,神経の圧迫による麻痺(まひ)が現れるおそれがあります。併用する場合には神経障害の徴候および症状について十分注意し,異常が認められた場合には直ちに処方医に連絡してください。
[リバーロキサバン]
深部静脈血栓症または肺血栓塞栓症発症後の初期3週間の15mg1日2回投与時においては,特に出血の危険性が高まる可能性があるので十分な注意が必要です。特に,腎障害,高齢または低体重の患者では出血の危険性が増大するおそれがあること,また,抗血小板薬を併用する患者では出血傾向が増大するおそれがあることから,これらの患者については治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ服用が認められます。
[リバーロキサバン,アピキサバン]
脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺などとの併用により,穿刺部位に血腫が生じ,神経の圧迫による麻痺が現れるおそれがあります。深部静脈血栓症または肺血栓塞栓症を発症した患者が,硬膜外カテーテル留置中,もしくは脊椎・硬膜外麻酔または腰椎穿刺後日の浅い場合は,本剤を服用することはできません。

基本的注意

*リバーロキサバン(イグザレルト)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/出血している人(頭蓋内出血,消化管出血などの重大な出血)/凝固障害を伴う肝疾患/中等度以上の肝障害(チャイルド・プー分類BまたはCに相当)/HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル,ロピナビル・リトナビル配合剤,アタザナビル硫酸塩,インジナビル硫酸塩エタノール付加物,サキナビルメシル酸塩,ダルナビルエタノール付加物,ホスアンプレナビルカルシウム水和物,ネルフィナビルメシル酸塩)の服用中/コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド配合錠)の服用中/アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール,ボリコナゾール,ミコナゾール,ケトコナゾール〈国内未発売〉)の内服薬・注射薬の使用中/急性細菌性心内膜炎/妊婦または妊娠している可能性のある人/[非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制の場合]腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/分未満),[深部静脈血栓症および肺血栓塞栓症の治療および再発抑制の場合]腎不全(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)
(2)慎重に服用すべき場合……出血リスクが高い人(止血障害,凝固障害,先天性または後天性の出血性疾患,コントロールできない重症の高血圧症,血管性網膜症,活動性悪性腫瘍,活動性の潰瘍性消化管障害,消化管潰瘍発症後で日の浅い人,頭蓋内出血発症後で日の浅い人,脊髄内または脳内に血管異常のある人,脳脊髄や眼の手術後で日の浅い人,気管支拡張症または肺出血の前歴など)/腎障害(クレアチニンクリアランス49mL/分未満)/低体重の人/高齢者
(3)服用方法……本剤の服用を忘れた場合は直ちに服用し,翌日から毎日1回の服用を行います。服用を忘れた場合でも,一度に2回分を服用せず,次の服用まで12時間以上空けるようにします。なお,深部静脈血栓症または肺血栓塞栓症発症後のリバーロキサバン「15mg・1日2回・3週間服用時」に服用を忘れた場合は,直ちに服用し,同日の1日用量が30mgとなるようにします。この場合は一度に2回分を服用してもかまいません。翌日からは毎日2回の服用を行います。
(4)出血……本剤の服用によって出血などの副作用が生じることがあるので,必要に応じてヘモグロビン値,便潜血などの検査を行います。鼻出血,皮下出血,歯肉出血,血尿,喀血,吐血・血便など異常な出血の徴候が認められた場合には,すぐに処方医に連絡してください。
(5)間質性肺疾患……本剤を服用すると間質性肺疾患がおこることがあるので,せき,血痰,息切れ,呼吸困難,発熱などの症状が現れた場合には,速やかに処方医に連絡してください。
(6)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低下するおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①出血(頭蓋内出血,脳出血,出血性卒中,関節内出血,眼出血,網膜出血, 直腸出血, 胃腸出血,上部消化管出血,メレナ(黒色便),下部消化管出血,出血性胃潰瘍,コンパートメント症候群を伴う筋肉内出血など),および出血に伴う合併症症状(ショック,腎不全,呼吸困難,浮腫,頭痛,浮動性めまい,蒼白,脱力感)。②肝機能障害・黄疸。③間質性肺疾患(せき,血痰,息切れ,呼吸困難,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,浮動性めまい,不眠,失神/結膜出血,耳出血/歯肉出血,肛門出血,下痢,悪心,口腔内出血,血便,腹痛,便潜血,上腹部痛,消化不良,便秘,嘔吐,吐血,口内乾燥,胃食道逆流性疾患,胃炎,痔核/血腫,頻脈,血管偽動脈瘤形成/鼻出血,喀血,呼吸困難/血尿,尿路出血,腎機能障害/性器出血,月経過多/四肢痛,関節痛,筋肉内出血/斑状出血,皮下出血,皮下血腫,脱毛,皮膚裂傷,擦過傷/発疹,かゆみ,アレルギー性皮膚炎,じんま疹(全身性そう痒症など),アレルギー反応,血管浮腫/挫傷,創傷出血,処置後出血,無力症,末梢性浮腫,食欲減退,疲労,硬膜下血腫,限局性浮腫,倦怠感,創部分泌,発熱
(2)検査などでわかる副作用……リパーゼ上昇,アミラーゼ上昇/低血圧/貧血,INR増加,ヘモグロビン減少,鉄欠乏性貧血,血小板減少症,血小板増加症(血小板数増加など)/ALT・AST・AL-P・γ- GTP・LDH上昇,血中ビリルビン・直接ビリルビン上昇/尿中血陽性,腎クレアチニンクリアランス減少,血中クレアチニン上昇,BUN上昇

他の薬剤使用時の注意

HIVプロテアーゼ阻害薬エイズ治療薬(2)(リトナビル,ロピナビル・リトナビル配合剤,アタザナビル硫酸塩,インジナビル硫酸塩エタノール付加物,サキナビルメシル酸塩,ダルナビルエタノール付加物,ホスアンプレナビルカルシウム水和物,ネルフィナビルメシル酸塩),コビシスタットを含有する製剤(スタリビルド配合錠エイズ治療薬(3)),アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール深在性真菌治療薬,ボリコナゾール深在性真菌治療薬,ミコナゾールカンジダ治療薬,ケトコナゾール〈国内未発売〉)の内服薬・注射薬→本剤の血中濃度が上昇し,抗凝固作用が増強されることによって出血の危険性が増大するおそれがあります。

(1)併用すると出血の危険性が増大するおそれがある薬剤……抗凝固薬(ヘパリン製剤,低分子量ヘパリン製剤,フォンダパリヌクスナトリウム,ワルファリンカリウムワルファリンカリウムなど),血小板凝集抑制作用のある薬剤(チクロピジン塩酸塩チクロピジン塩酸塩,クロピドグレル硫酸塩クロピドグレルなど),サリチル酸誘導体(アスピリンアスピリン小用量アスピリン(血栓防止用)など),血栓融解薬(ウロキナーゼ,t-PA製剤),非ステロイド性消炎鎮痛薬(ナプロキセンアリールプロピオン酸系NSAID,ジクロフェナクナトリウムジクロフェナクナトリウムなど)
(2)併用すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……フルコナゾール深在性真菌治療薬,ホスフルコナゾール(注射薬),クラリスロマイシンマクロライド,エリスロマイシンマクロライド
(3)併用すると本剤の血中濃度が低下するおそれがある薬剤……リファンピシンリファンピシン,フェニトインフェニトイン,カルバマゼピンカルバマゼピン,フェノバルビタールバルビツール酸誘導体

イグザレルト - PC

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