イントロンA注射用の効能・用量・副作用など

イントロンA注射用の特徴

白血球細胞で産生されるインターフェロンアルファ-2bの遺伝子を使い,遺伝子工学的手法によって大腸菌内で産生された製剤です。わが国では1987年に腎がんの適応で承認されました。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 インターフェロン・インターロイキン製剤 > インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え) > インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 イムネース注   イムノマックス-γ注   スミフェロン注バイアル   スミフェロン注DS   セロイク注射用  

イントロンA注射用 メーカー別薬価など

会社 MSD
保険薬価 注射用剤300万国際単位 1瓶 4,221.00円
注射用剤600万国際単位 1瓶 6,549.00円
注射用剤1,000万国際単位 1瓶 12,424.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


イントロンA注射用の効能・効果

①C型慢性肝炎のウイルス血症の改善→[本剤単独]血中HCV-RNA量が高値ではない人,[リバビリンリバビリンと併用]血中HCV-RNA量が高値の人,インターフェロン製剤単独療法で無効またはインターフェロン製剤単独療法後再燃した人/②HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善/③腎がん,慢性骨髄性白血病,多発性骨髄腫

イントロンA注射用の使用上の注意と副作用

警告

 本剤の使用により,間質性肺炎,自殺企図が現れることがあるので,処方医と十分に話し合ってください。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤・他のインターフェロン製剤・生物学的製剤(ワクチンなど)に対するアレルギーの前歴/小柴胡湯(しょうさいことう)小柴胡湯の服用中/自己免疫性肝炎
(2)慎重に使用すべき場合……使用開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満,好中球数2,500/mm³未満あるいは血小板数120,000/mm³未満の人および女性/アレルギー素因のある人/心疾患またはその前歴/重い肝機能障害・腎機能障害/高血圧症/高度の白血球減少または血小板減少/糖尿病またはその前歴・家族歴,耐糖能障害/中枢・精神神経障害またはその前歴/自己免疫疾患またはその素因のある人/副甲状腺機能低下症/間質性肺炎の前歴/高齢者
(3)避妊……本剤とリバビリンを併用する人は,リバビリンリバビリンも参照して,特に「警告」にある避妊についての注意を厳守してください。
(4)定期検査……骨髄機能抑制,肝機能障害などの重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)発熱……本剤の使用初期に,一般に発熱がおこります。個人差が著しく,人によっては高熱になることもあるので十分に注意してください。
(6)自己使用……①本剤を自分で注射する人は,常に状態に気を配り,異常がみられたら,すぐに処方医へ連絡してください。②使用済みの注射針・注射器は再使用しないで,廃棄専門の容器をつくるなどして安全に廃棄してください。
(7)その他……
[本剤単独の場合]
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[本剤単独の場合]①間質性肺炎,肺線維症,肺水腫。②抑うつ・うつ病,自殺企図,躁状態,攻撃的行動。③自己免疫現象(甲状腺機能異常,肝炎,溶血性貧血,特発性血小板減少性紫斑病,潰瘍性大腸炎,関節リウマチ,乾癬,全身性エリテマトーデス,血管炎,フォークト・小柳・原田病,1型糖尿病の増悪・発症など)。④重い肝機能障害。⑤再生不良性貧血,白血球減少,血小板減少,汎血球減少。⑥ショック。⑦心筋症,心不全,心筋梗塞,狭心症。⑧消化管出血,消化性潰瘍,虚血性大腸炎。⑨意識障害,失神,けいれん,錯乱,興奮,せん妄,躁(そう)状態,幻覚・妄想,見当識障害,統合失調症様症状,認知症様症状(特に高齢者),難聴。⑩糖尿病(1型および2型)の悪化または発症。⑪急性腎不全などの重い腎機能障害。⑫脳出血,脳梗塞。⑬不整脈(心室性不整脈,高度房室ブロック,洞停止,高度徐脈,心房細動など)。⑭敗血症。⑮網膜症。⑯皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。⑰横紋筋(おうもんきん)融解症。⑱溶血性尿毒症症候群(HUS),血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)処方医に連絡すべき副作用……不快感,口内異常,喘鳴(ぜんめい)(ゼイゼイ,ヒューヒューいう呼吸),めまい,便意,耳鳴り,発汗,血圧下降を伴うショック症状
(2)おこることがある副作用……発熱,倦怠感,筋肉痛,悪寒,関節痛/頭痛,易刺激性,感情不安定,昏迷,片頭痛,構語障害,眠け,不安,不眠,焦燥,めまい,知覚異常,神経過敏,耳鳴り,思考異常,感情鈍麻,健忘,集中力障害,尿失禁/貧血,出血傾向,リンパ節症/黄疸/血尿,頻尿,排尿障害,膀胱炎/むくみ(顔面・四肢),頻脈,動悸,顔面潮紅,徐脈,末梢性虚血/食欲不振,食欲亢進,脱水,腸炎,悪心・嘔吐,消化不良,胸やけ,腹部膨満感,腹痛,下痢,便秘,口内炎,口唇炎,口渇,嚥下障害,消化管障害,胃炎,舌炎,歯周・歯肉炎,急性膵炎/脱毛,皮膚炎,多形紅斑,発疹,じん麻疹,かゆみ,紅斑,湿疹,乾癬,紫斑,皮膚乾燥,光線過敏症,落屑(らくせつ),水疱,爪の異常,皮膚変色,にきび/麻痺,四肢のしびれ,関節痛,筋肉痛,緊張亢進,無力症,錐体外路(すいたいがいろ)症状,ニューロパシー,神経痛/肺塞栓症,胸膜炎・胸水,血痰,鼻炎,肺炎,鼻づまり,副鼻腔炎,せき,呼吸困難,喀痰増加,過呼吸,気管支けいれん,あくび/視野狭窄,視神経炎,乳頭浮腫,霧視,流涙,網膜出血・網膜白斑などの網膜の微小循環障害,眼痛,まぶしい,結膜炎/注射部位の疼痛・発赤・硬結・皮膚潰瘍・壊死/不正出血,嗅覚異常,性欲減退,多汗,体重減少,味覚異常,ほてり,胸部・背部・咽頭部などの疼痛,勃起障害,月経異常,単純疱疹
(3)検査などでわかる副作用……顆粒球・血小板減少,リンパ球減少・増多,単球増多/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・ビリルビン上昇/BUN・クレアチニン上昇,タンパク尿,尿沈渣異常/血圧上昇・低下,心電図異常,房室ブロック/脳波異常,CK上昇/電解質異常(カリウム,ナトリウム,カルシウムなど),高尿酸血症,アルブミン・総タンパク減少,グロブリン上昇,高蛋白血症,低コレステロール血症,高トリグリセリド血症,腹水

他の薬剤使用時の注意

小柴胡湯小柴胡湯→間質性肺炎がおこることがあります。

(1)本剤との併用で血中濃度が高まる薬剤……テオフィリンテオフィリン,チザニジン塩酸塩チザニジン塩酸塩,メトプロロール酒石酸塩ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)ベーター・ブロッカー(適応症が高血圧症のみのもの),アミトリプチリン塩酸塩三環系抗うつ薬,アンチピリンピリン系薬剤,ワルファリンカリウムワルファリンカリウム
(2)併用すると相互に骨髄機能抑制が強まる薬剤……ジドブジンエイズ治療薬(1)
(3)本剤との併用で効果が弱まることがある療法……免疫抑制療法

イントロンA注射用 - PC

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