エリスロマイシンの効能・用量・副作用など

エリスロマイシンの特徴

ペニシリン系グラム陽性菌用ペニシリン広域感性ペニシリンやセフェム系抗生物質セフェム系抗生物質よりショックがおこる可能性は少なく,テトラサイクリン系抗生物質テトラサイクリン系抗生物質ほど耐性菌は多くありませんが,有効菌種は,それらに比べるとせまくなっています。しかし,異型肺炎ともいうマイコプラズマ感染症にはよく効くことがあります。副作用も比較的少ないようです。
なおショックとは,何らかの原因で心機能が抑制され,脳をはじめとして体中に血液が十分に流れていない状態のことで,とても危険な状態です。ペニシリンによるショック症状は,口内異常感,くしゃみ,冷や汗,しびれ感,悪心・嘔吐,尿意・便意,喘鳴(ぜんめい)(ゼイゼイ,ヒューヒューいう呼吸),胸内苦悶,呼吸困難などです。
アジスロマイシン水和物は,1日1回の服用です。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 中範囲抗生物質 > マクロライド > エリスロマイシン
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アセチルスピラマイシン   エリスロシン   エリスロシンドライシロップ   エリスロシンドライシロップW   ジェネリック薬: アジスロマイシン  

エリスロマイシン メーカー別薬価など

会社 沢井製薬
保険薬価 錠剤200mg 1錠 8.60円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
SW-325 200
本体コード:
200


エリスロマイシンの効能・効果

[クラリスロマイシンの適応症]表在性皮膚感染症,深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎,慢性膿皮症/外傷・熱傷・手術創などの二次感染/肛門周囲膿瘍/咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染/尿道炎/子宮頸管炎/感染性腸炎/中耳炎,副鼻腔炎/歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎/猩紅熱(しょうこうねつ)/百日咳/マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症/胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃マルトリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃がんに対する内視鏡的治療後の胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症,ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎/後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症
[有効菌種]ブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,レジオネラ属,百日咳菌,カンピロバクター属,クラミジア属,マイコプラズマ属,マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC),ヘリコバクター・ピロリ
[アジスロマイシン水和物の適応症]深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎/咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む),急性気管支炎,肺炎,肺膿瘍,慢性呼吸器病変の二次感染/尿道炎/子宮頸管炎,骨盤内炎症性疾患/副鼻腔炎/歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎/中耳炎/後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症の発症抑制・治療
[有効菌種]ブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,レジオネラ属,ペプトストレプトコッカス属,プレボテラ属,クラミジア属,マイコプラズマ属,マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)

エリスロマイシンの用法・用量

1日800~1,200mg(小児は25~50mg/kg(体重))を4~6回に分けて服用。

「エリスロマイシン」を含むQ&A

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エリスロマイシンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*クラリスロマイシン(クラリス),アジスロマイシン水和物(ジスロマック)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤に対するアレルギーの前歴
[クラリスロマイシンのみ]ピモジドブチロフェノン系薬剤,エルゴタミン含有製剤エルゴタミン酒石酸塩,タダラフィル肺動脈性肺高血圧症治療薬(3),アスナプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬),バニプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬),スボレキサントスボレキサントの服用中/肝または腎機能障害でコルヒチンコルヒチンを服用中の人
(2)慎重に服用すべき場合……他のマクロライド系薬剤に対するアレルギーの前歴
[クラリスロマイシン]肝機能障害/腎機能障害/心疾患,低カリウム血症/高齢者
[アジスロマイシン水和物]ケトライド系薬剤に対するアレルギーの前歴/高度な肝機能障害/心疾患
(3)定期検査……[クラリスロマイシン]服用中は,定期的に血液の検査を受ける必要があります。
(4)事前に伝達……[クラリスロマイシン]ランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬プロトンポンプ阻害薬やアモキシシリン水和物広域感性ペニシリン,クラリスロマイシンなどの抗生物質の服用中や服用終了直後では,13C-尿素呼気試験の判定結果が偽陰性になる可能性があります。この試験でヘリコバクター・ピロリの除菌判定を受ける人は,医師へその旨を伝えてください。これらの薬剤の服用終了後4週以降の時点で実施することになります。
(5)服用終了後も注意……[アジスロマイシン水和物]服用中だけでなく,服用終了後にも副作用が現れることがあります→発疹,口唇・目・外陰部のびらん,水ぶくれなどを伴う皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)・中毒性表皮壊死融解症(TEN)など。
(6)不整脈など……[アジスロマイシン水和物]①本剤との因果関係は不明ですが,心悸亢進,心室性頻脈を含む不整脈が現れたとの報告があります。②動物実験(ラット)で,オスメスに受胎率の低下が認められています。
(7)危険作業に注意……[アジスロマイシン水和物(小児用を除く)]本剤を服用すると意識障害などが現れることがあるので,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[クラリスロマイシン]服用するときは授乳を中止。[アジスロマイシン水和物]原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,けいれん,発赤,喘鳴,血管浮腫など)。②肝機能障害,黄疸,劇症肝炎,肝不全。③QT延長,心室頻拍,心室細動。④皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。⑤間質性肺炎,好酸球性肺炎。⑥偽膜性大腸炎,出血性大腸炎。⑦急性腎不全。⑧血小板減少,白血球減少,顆粒球減少。⑨横紋筋(おうもんきん)融解症。⑩薬剤性過敏症症候群。
[クラリスロマイシンのみ]⑪けいれん。⑫アレルギー性紫斑病。⑬尿細管間質性腎炎。⑭多形紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

[クラリスロマイシン]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……幻覚,失見当識,意識障害,せん妄,躁(そう)病/耳鳴り,聴力低下,嗅覚異常/口腔内びらん,歯牙変色/ふるえ,しびれ(感)/動悸/筋痛
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……不眠/味覚異常(にがみなど)/吐きけ,嘔吐,胃部不快感,腹部膨満感,腹痛,下痢,食欲不振,軟便,口内炎,舌炎,舌変色,胸やけ,口渇/めまい/倦怠感,頭痛,むくみ,発熱,眠け,脱毛,頻尿
(4)検査などでわかる副作用……カンジダ症/好酸球増多/肝機能異常,AST・ALT・γ-GTP・LDH・AL-P上昇/CK上昇/低血糖
(5)上記以外に以下の副作用が報告されています(アメリカでの報告を含む)……激越,神経過敏症,感覚異常,妄想,運動過多,偏執反応,末梢神経炎,うつ状態,精神病/難聴,味覚倒錯,味覚喪失,結膜炎/悪心,鼓腸放屁,消化不良,便秘,げっぷ,逆流性食道炎/しゃっくり/腟モニリア症/斑丘疹性皮疹,にきび,帯状疱疹,紫斑皮疹,発汗/ビリルビン上昇,胆汁性黄疸,肝炎/BUN・クレアチニン上昇/アミラーゼ上昇/筋肉痛,関節痛/無力症/白血球増多,好中球・血小板減少,貧血/モニリア症,疼痛,胸痛,寒け,光線過敏性反応/酵素上昇,高尿酸血症/尿タンパク陽性,トリグリセリド上昇,総コレステロール上昇・減少,尿糖陽性,尿酸上昇,QT延長

他の薬剤使用時の注意

[クラリスロマイシン]①エルゴタミン含有製剤(エルゴタミン酒石酸塩,ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩エルゴタミン酒石酸塩)→四肢の虚血,血管れん縮などの重い副作用をおこすおそれがあります。②ピモジドブチロフェノン系薬剤→QT延長および心室頻拍,心室細動などの不整脈が現れることがあります。③タダラフィル肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)→本剤との併用により,作用が増強するおそれがあります。④アスナプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬)→肝臓に関連した副作用が発現,重症化するおそれがあります。⑤バニプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬)→悪心,嘔吐,下痢の発現が増加するおそれがあります。⑥スボレキサントスボレキサント→本剤との併用により,作用が著しく増強するおそれがあります。

[クラリスロマイシン]
(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……カルバマゼピンカルバマゼピン,テオフィリンテオフィリン,アミノフィリン水和物カフェイン誘導体の強心薬,シクロスポリンシクロスポリン,タクロリムス水和物タクロリムス水和物ほか,ベンゾジアゼピン系薬剤(トリアゾラムベンゾジアゼピン系催眠薬,ミダゾラムなど),非定型抗精神病薬非定型抗精神病薬(クエチアピンフマル酸塩など),ジソピラミド塩酸塩ピリジンメタノール系抗不整脈薬,エプレレノンエプレレノン,エレトリプタン臭化水素酸塩セロトニン1B/1D受容体作動型頭痛治療薬,カルシウム拮抗薬(ニフェジピン,ベラパミル塩酸塩などカルシウム拮抗薬),ジエノゲストジエノゲスト,ホスホジエステラーゼ5阻害薬(シルデナフィルクエン酸塩肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)シルデナフィルクエン酸塩ほか,タダラフィルシルデナフィルクエン酸塩ほかなど),クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウムワルファリンカリウムなど),オキシコドン塩酸塩水和物がん疼痛治療薬(2),フェンタニルフェンタニル外用薬,フェンタニルクエン酸塩フェンタニルクエン酸塩,抗凝固薬(アピキサバン凝固第X因子阻害薬,リバーロキサバン凝固第X因子阻害薬,ダビガトランエテキシラートダビガトラン,エドキサバントシル酸塩水和物凝固第X因子阻害薬),イトラコナゾール深在性真菌治療薬,HIVプロテアーゼ阻害薬(サキナビルメシル酸塩,リトナビルなどエイズ治療薬(2)),デラビルジンメシル酸塩,エトラビリンエイズ治療薬(1),リファブチンリファブチン
(2)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……リファンピシンリファンピシン,エファビレンツ,ネビラピンエイズ治療薬(1)
(3)本剤との併用で吐きけ,嘔吐,不整脈などが現れることがある薬剤……ジゴキシンジギタリス製剤
(4)本剤との併用で低血糖がおこることがある薬剤……スルフォニルウレア系血糖降下薬(グリベンクラミドなど糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))
(5)本剤との併用で横紋筋融解症がおこることがある薬剤……アトルバスタチンカルシウム水和物,シンバスタチンHMG-CoA還元酵素阻害薬
(6)本剤との併用で中毒症状(筋肉痛,腹痛,嘔吐,下痢,発熱など)が現れることがある薬剤……コルヒチンコルヒチン

エリスロマイシン - PC

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