エルプラット点滴静注液の効能・用量・副作用など

エルプラット点滴静注液の特徴

欧米諸国ではスタンダードになっている薬が,日本でなかなか許可にならないということで話題を集めた薬剤の一つです。
本剤と,レボホリナート,フルオロウラシルの3剤の併用療法をFOLFOX4法と呼び,これは欧米においては標準的化学療法の一つとして確立している治療法で,進行・再発の結腸・直腸がんに対し有用性が認められています。また,治癒切除不能な膵がんに対しては,本剤とイリノテカン,レボホリナート,フルオロウラシルとの併用療法(FOLFIRINOX法)の有用性が認められています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 白金錯体製剤 > オキサリプラチン > オキサリプラチン
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アクプラ静注用   ジェネリック薬: オキサリプラチン点滴静注   オキサリプラチン点滴静注液   カルボプラチン注射液   カルボプラチン点滴静注液  

エルプラット点滴静注液 メーカー別薬価など

会社 ヤクルト本社
保険薬価 注射用剤50mg10mL 1瓶 27,923.00円
注射用剤100mg20mL 1瓶 51,378.00円
注射用剤200mg40mL 1瓶 93,955.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


エルプラット点滴静注液の効能・効果

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん/結腸がんにおける術後補助化学療法/治癒切除不能な膵がん/胃がん

エルプラット点滴静注液の使用上の注意と副作用

警告

①本剤使用後,数分以内に発疹,かゆみ,気管支けいれん,呼吸困難,血圧低下などを伴うショック,アナフィラキシーが現れることが報告されています。
②本剤は,レボホリナートおよびフルオロウラシルの静脈内持続投与法との併用に有用性が認められていますが,本併用療法において致死的な転帰に至る重い副作用が現れることがあります。
③本剤を含む抗がん薬併用療法は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意

*オキサリプラチン(エルプラット点滴静注液)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……機能障害を伴う重い感覚異常または知覚不全/本剤の成分または他の白金を含む薬剤に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/感覚異常または知覚不全/重い腎機能障害/心疾患/感染症の合併/水痘/小児,高齢者
(3)低温に注意……①本剤の使用によって,手足や口唇周囲部などの感覚異常・知覚不全(末梢神経症状)が,本剤の投与直後からほとんど全例におこります。また,咽頭喉頭の締めつけられる感じ(咽頭喉頭感覚異常)がおこることがあります。末梢神経症状が悪化したり回復が遅れると,手足などがしびれて文字を書きにくい,ボタンをかけにくい,飲み込みにくい,歩きにくいなどの感覚性の機能障害がおこることがあります。②これらの末梢神経症状・咽頭喉頭感覚異常は,特に低温または冷たいものへさらされると誘発・悪化するので,冷たい飲み物や氷の使用を避け,低温時には皮膚を露出しないようにしてください。多くは休薬すると回復します。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①手足や口唇周囲部の感覚異常・知覚不全,咽頭喉頭の絞扼(こうやく)感(締めつけられる感じ)。②ショック,アナフィラキシー(発疹,かゆみ,気管支けいれん,呼吸困難,血圧低下など)。③間質性肺炎,肺線維症(発熱,せき,呼吸困難など)。④骨髄機能抑制(白血球減少,好中球減少,発熱性好中球減少症,貧血など)。⑤溶血性尿毒症症候群。⑥視覚障害(視野欠損,視野障害,視神経炎,視力低下など)。⑦血栓塞栓症。⑧心室性不整脈,心筋梗塞。⑨肝静脈閉塞症(VOD)。⑩急性腎不全。⑪薬剤誘発性血小板減少症(紫斑,鼻出血,口腔粘膜出血など)。⑫溶血性貧血。⑬可逆性後白質脳症症候群を含む白質脳症(歩行時のふらつき,舌のもつれ,けいれん,頭痛,錯乱,視覚障害など)。⑭高アンモニア血症。⑮横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。⑯難聴,耳鳴り。⑰感染症(肺炎,敗血症など)。⑱肝機能障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……味覚異常,頭痛,めまい,不眠,神経痛,頭重感,浮動性めまい,コリン作動性症候群,ふるえ,回転性めまい,傾眠,うつ病,こわばり,硬直,失神,不安,構語障害,筋骨格硬直,記憶障害,筋骨格系胸痛,深部腱反射欠損,不全失語症,失調,神経過敏,レルミット徴候,脳神経麻痺,線維束れん縮,筋骨格硬直,不随意性筋収縮/悪心,下痢,嘔吐,食欲不振,口内炎,便秘,しゃっくり,腹痛,胃部不快感,歯肉炎,腸閉塞,上腹部痛,メレナ,胃痛,腹部膨満感,下腹部痛,腹部不快感,大腸炎,歯周病,胃炎,歯肉出血,粘膜の炎症,歯痛,心窩部(しんかぶ)不快感,口内乾燥,腹水,う歯,胃腸障害,肛門周囲痛,鼓腸,膵炎,胃食道逆流性疾患,胃腸音異常,痔核,下部消化管出血,口腔内痛,食道炎,直腸炎,しぶり腹,消化不良,歯の異常,腸内ガス,胃重圧感/血尿,頻尿,腎機能障害,膀胱炎,側腹部痛,排尿困難,尿失禁,尿量減少/動悸,ほてり,頻脈,血管障害,上室性不整脈/呼吸困難,鼻出血,せき,鼻咽頭炎,上気道感染,発声障害,咽頭炎,嗄(さ)声,咽頭炎,鼻粘膜障害,低酸素症,息切れ,喀血,肺障害/流涙,視覚障害,結膜炎,眼球周囲痛,眼のかゆみ,眼乾燥,眼瞼下垂,涙器障害,眼の異常感,涙道閉塞/脱毛,手足症候群,色素沈着,潮紅,顔面潮紅,多汗,皮膚乾燥,皮膚剥脱(はくだつ),口唇炎,爪の障害,顔面のほてり,爪囲炎,皮膚障害,皮下出血,寝汗,にきび様皮膚炎,ヘルペス性皮膚炎,色素変化,紫斑/発疹,かゆみ,じん麻疹,薬物過敏症,紅斑,アレルギー性鼻炎,気管支けいれん,鼻炎,紅斑性皮疹,血管浮腫/倦怠感,疲労,発熱,浮腫,感染,体重減少,末梢性浮腫,感冒,脱水,関節痛,悪寒,胸部不快感,背部痛,四肢痛,鼻汁,出血,胸痛,尿路感染,腰痛,筋痛,熱感,カテーテル関連感染,胸部圧迫感,臀部痛,疼痛,筋脱力,骨痛,体重増加,乳汁漏出症,代謝障害,腟出血,下肢異常感,戦慄
(2)検査などでわかる副作用……クレアチニン上昇,タンパク尿,BUN上昇,尿糖,尿沈渣異常,尿ウロビリノーゲン異常/ALP・γ-GTP・LDH上昇/白血球増加,プロトロンビン時間延長,白血球分画の変動,血小板増加/高血圧,低血圧/血清カリウムの異常,血清ナトリウムの異常,血清カルシウムの異常,血清クロールの異常,血中リン減少/(投与部位での)注射部位反応,血管痛,血管炎,注射部位血管外漏出/アルブミン減少,CRP上昇,総タンパク減少,高血糖,コレステロール上昇,アミラーゼ上昇,CK上昇,代謝性アシドーシス

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射

エルプラット点滴静注液 - PC

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