キロサイドN注の効能・用量・副作用など

キロサイドN注の特徴

DNAの合成を阻害する代謝拮抗薬です。1959年にアメリカで合成され,わが国では1971年に白血病治療薬として発売されました。現在では,この薬の大量投与法は急性白血病では欠かせない治療法となっています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 代謝拮抗薬 > シタラビン > シタラビン
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アラノンジー静注用   アリムタ注射用   エボルトラ点滴静注   ジェネリック薬: イカルス静注   イリノテカン塩酸塩点滴静注液  

キロサイドN注 メーカー別薬価など

会社 日本新薬
保険薬価 注射用剤400mg 1管 4,949.00円
注射用剤1g 1瓶 10,701.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


キロサイドN注の効能・効果

[キロサイド注の適応症]①急性白血病(赤白血病,慢性骨髄性白血病の急性転化例を含む)/②消化器がん(胃がん,膵がん,肝がん,結腸がんなど),肺がん,乳がん,女性性器がん(子宮がんなど)〔ただし,いずれも他の抗がん薬(フルオロウラシル,マイトマイシンC,シクロホスファミド水和物,メトトレキサート,ビンクリスチン硫酸塩,ビンブラスチン硫酸塩など)と併用する場合に限る〕/③膀胱腫瘍
[キロサイドN注,シタラビン点滴静注液の適応症]シタラビン大量療法→再発または難治性の急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫〔ただし,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫は他の抗がん薬と併用する場合に限る〕

キロサイドN注の使用上の注意と副作用

警告

 本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
[シタラビン大量療法(キロサイドN注,シタラビン点滴静注液)]
①シタラビン大量療法(以下,本療法)は高度の危険性を伴うので,投与中および投与後の一定期間は入院して医師の管理下で受けなければなりません。
②本療法を行ったすべての人に強い骨髄機能抑制がおこり,その結果,致命的な感染症および出血などを引きおこすことがあり,死亡例も確認されています。本療法を行う場合は,感染予防として無菌状態に近い状況下(無菌室,簡易無菌室など)で治療を受ける必要があります。

基本的注意

*シタラビン(キロサイド注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/腎機能障害/感染症の合併/妊婦または妊娠している可能性のある人,小児,高齢者
(3)二次発がん……本剤と他の抗がん薬を併用により,白血病,肺腺がんなどが発生したとの報告があります。
(4)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児,乳児(1歳未満)での安全性:髄腔内化学療法の場合,未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①骨髄機能抑制に伴う血液障害(白血球減少,血小板減少,貧血,網赤血球減少,汎血球減少,巨赤芽球様細胞の発現など)。②ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。③消化管障害(消化管潰瘍・出血,好中球減少性腸炎など)。④急性呼吸促迫症候群,間質性肺炎。⑤急性心膜炎,心のう液貯留。⑥脳症(白質脳症を含む),麻痺,けいれん,小脳失調,意識障害(意識消失を含む)などの中枢神経障害。
[以下は大量療法において]⑦シタラビン症候群(発熱,筋肉痛,骨痛,ときに斑状丘疹性皮疹,胸痛,結膜炎,倦怠感など)。⑧肝機能障害,黄疸。⑨完全房室ブロック,徐脈,心筋障害。⑩肝膿瘍。⑪急性膵炎,肺浮腫,有痛性紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……悪心・嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢,口内炎/発疹,脱毛,有痛性紅斑/倦怠感,頭痛,発熱/結膜炎,血栓性静脈炎
[膀胱内注入療法の場合]頻尿・排尿痛・膀胱炎・血尿などの膀胱刺激症状
(2)検査などでわかる副作用……肝機能障害/腎機能異常

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬,フルシトシン深在性真菌治療薬,フルダラビンフルダラビンリン酸エステル/放射線照射
(2)本剤との併用で効果が弱まる薬剤……フルシトシン
(3)本剤との併用療法で静脈炎,脱毛が現れることがある薬剤……5-フルオロウラシルフルオロウラシル,マイトマイシンCマイトマイシンC,副腎皮質ステロイド薬副腎皮質ステロイド薬

キロサイドN注 - PC

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