ザーコリの効能・用量・副作用など

ザーコリの特徴

ALK融合遺伝子は,2007年に日本人によって発見された肺がんの原因遺伝子の一つです。本剤は,がん細胞の中でこの遺伝子によってつくられたALK融合蛋白質の中のチロシンキナーゼという酵素の活性を阻害することにより,がん細胞の増殖を抑制すると考えられています。
セリチニブは,クリゾチニブで治療していて耐性が生じるなどして効果がなくなった場合や,副作用などで治療継続が困難な場合に用います。一方,アレクチニブ塩酸塩の治療後には,現在のところセリチニブを使用することはできません。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 分子標的治療薬 > ALK融合遺伝子陽性がん治療薬 > クリゾチニブ
形状 カプセル剤 
同じ分類の薬 アイクルシグ   アフィニトール分散錠   アフィニトール錠   アレセンサ   ジェネリック薬: イマチニブ  

ザーコリ メーカー別薬価など

会社 ファイザー
保険薬価 カプセル剤200mg 1カプセル 9,690.00円
カプセル剤250mg 1カプセル 12,026.40円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
200:CRZ
250:CRZ
本体コード:
pfizer/CRZ 200
pfizer/CRZ 250


ザーコリの効能・効果

[クリゾチニブ,アレクチニブ塩酸塩の適応症]ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
[セリチニブの適応症]クリゾチニブに抵抗性または不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

「ザーコリ」を含むQ&A

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ザーコリの使用上の注意と副作用

警告

①本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識・経験をもつ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師からその有効性・危険性について十分な説明を受け,患者および家族が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。
②本剤の服用により間質性肺疾患が現れることがあるので(クリゾチニブでは死亡に至った例が報告されている),息切れ,呼吸困難,せき,発熱などの初期症状がみられたら,直ちに処方医に報告します。
③[クリゾチニブ]本剤の服用により肝不全が現れ,死亡に至った例が報告されているので,服用中は定期的に(特に服用初期は頻回に)肝機能検査を行います。

基本的注意

*クリゾチニブ(ザーコリ),アレクチニブ塩酸塩(アレセンサ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴[アレクチニブ塩酸塩のみ]妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……間質性肺疾患またはその前歴/肝機能障害[クリゾチニブのみ]QT間隔延長のおそれ,またはその前歴/重い腎機能障害
(3)定期的に検査……①本剤の服用によって,肝機能障害,好中球減少・白血球減少などが現れることがあるので,定期的に肝機能検査,血液検査を行います。②[クリゾチニブ]QT間隔延長,徐脈が現れることがあるので,定期的に心電図および電解質検査を行います。
(4)危険作業に注意……視覚障害(視力障害,光視症,霧視,硝子体浮遊物,複視,視野欠損,羞明(しゅうめい),視力低下など)が現れることがあるので,服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:[クリゾチニブ]未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①間質性肺疾患。②肝機能障害。③好中球減少症,白血球減少症。
[クリゾチニブのみ]④劇症肝炎,肝不全。⑤QT間隔延長,徐脈。⑥リンパ球減少症,血小板減少症。⑦心不全(肺水腫,胸水,心のう液貯留,急激な体重増加,息切れ,呼吸困難,浮腫など)。
[アレクチニブ塩酸塩のみ]⑧消化管穿孔(せんこう)。⑨血栓塞栓症(肺塞栓症など)
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

[クリゾチニブ]
(1)おこることがある副作用……悪心,下痢,嘔吐,便秘,食道障害,消化不良,上腹部痛,口内乾燥,腹部不快感,腹部膨満,腹痛/視力障害,光視症,霧視,硝子体浮遊物,複視,視野欠損,羞明,視力低下/浮動性めまい,ニューロパチー,味覚異常,頭痛,不眠症/食欲減退,脱水/徐脈,血栓塞栓症/せき,肺炎/発疹,紅斑,かゆみ,光線過敏症/筋痙縮(けいしゅく),関節腫脹/複雑性腎のう胞,腎膿瘍/浮腫(末梢性浮腫,顔面浮腫,眼窩(がんか)周囲浮腫など),疲労,発熱
(2)検査などでわかる副作用……低リン酸血症,低アルブミン血症/血中クレアチニン増加,腎機能障害

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると本剤の血中濃度が増加するおそれがある薬剤……CYP3A阻害薬(ケトコナゾールなど)
(2)併用すると本剤の血中濃度が低下するおそれがある薬剤……CYP3A誘導薬(リファンピシンリファンピシンなど)
[クリゾチニブ]
(3)本剤との併用で血中濃度が増加するおそれがある薬剤……CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラムなど)
(4)本剤との併用でQT間隔延長作用を増強するおそれがある薬剤……QT間隔延長をおこすことが知られている薬剤(イミプラミン塩酸塩三環系抗うつ薬,ピモジドブチロフェノン系薬剤など)

ザーコリ - PC

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