セレギリン塩酸塩の効能・用量・副作用など

セレギリン塩酸塩の特徴

諸外国でも用いられていますが,基本的にはモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)なので,併用薬剤に注意が必要です。モノアミン酸化酵素の働き

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 パーキンソン症候群の薬 > セレギリン塩酸塩 > セレギリン塩酸塩
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アキネトン   アーテン   イーシー・ドパール配合錠   ジェネリック薬: アテネジン   アマンタジン塩酸塩  

セレギリン塩酸塩 メーカー別薬価など

会社 共和薬品工業
保険薬価 錠剤2.5mg 1錠 183.80円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
2.5:Kw SEL
本体コード:
SEL 2.5:Kw
会社 武田テバファーマ
保険薬価 錠剤2.5mg 1錠 183.80円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
t 063
本体コード:
t 63


セレギリン塩酸塩の効能・効果

パーキンソン病(レボドパ含有製剤を併用する場合:ヤール重症度ステージ1~4,レボドパ含有製剤を併用しない場合:ヤール重症度ステージ1~3)

セレギリン塩酸塩の用法・用量

[レボドパ含有製剤を併用する場合]1日1回2.5mgから始め,2週ごとに1日量を2.5mgずつ増量。標準維持量は1日7.5mg。1日最大10mgまで。[レボドパ含有製剤を併用しない場合]1日1回2.5mgから始め,2週ごとに1日量を2.5mgずつ増量し1日10mgとする。1日最大10mgまで。

セレギリン塩酸塩の使用上の注意と副作用

警告

①本剤は1日あたり10mg以上,服用してはいけません。
②本剤と三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬(アミトリプチリン塩酸塩など)とを併用してはいけません。切り換える場合は,一方の中止後,14日は間隔をあけてください。

基本的注意

*セレギリン塩酸塩(エフピーOD)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/ペチジン塩酸塩,トラマドール塩酸塩,タペンタドール塩酸塩の服用中/非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬(サフラジン塩酸塩)の服用中/統合失調症またはその前歴/覚醒剤・コカインなどの中枢興奮薬の依存またはその前歴/三環系抗うつ薬(アミトリプチリン塩酸塩など)の服用中,あるいは中止後14日以内/選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩など),セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(ミルナシプラン塩酸塩,デュロキセチン塩酸塩),選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(アトモキセチン塩酸塩),ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬(ミルタザピン)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……重い肝機能障害・腎機能障害/高用量のレボドパの服用中/心・脳循環器系障害/狭心症/高齢者
(3)自殺……国内の臨床試験で,明らかに因果関係が否定できない抑うつからの自殺例が488例中2例に認められています。
(4)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,めまい,注意力・集中力・反射機能などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①幻覚,妄想,錯乱,せん妄。②狭心症の発現または悪化。③悪性症候群(高熱,意識障害,高度の筋硬直,不随意運動,発汗など)。④低血糖(意識障害,昏睡など)。⑤胃潰瘍。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)/意識障害,昏睡
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……不随意運動,ジストニア(筋緊張異常),興奮,精神症状,構音障害,不安,歩行異常
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……めまい・ふらつき,頭痛・頭重感,不眠,眠け,体のこわばり,しびれ,多夢,うつ症状,意識レベルの低下,緊張低下,徘徊(はいかい)癖,アカシジア,記憶障害,躁病,ねごと,運動低下,悪夢/悪心・嘔吐,食欲不振,口渇,胃痛・腹痛,便秘,下痢,消化不良,麻痺性イレウス,胃腸障害,イレウス/起立性低血圧,動悸,不整脈,うっ血性心不全/排尿困難/多形紅斑,紅斑/視野狭窄/浮腫,胸痛(胸部不快感),倦怠感,ほてり・のぼせ,味覚異常,多汗,気分不良,疲労感,筋骨格硬直,腰痛,発熱,悪寒,体重減少,味覚低下,舌の違和感,意欲低下,筋れん縮,頸部痛,四肢痛,無力症,状態悪化
(4)検査などでわかる副作用……低血圧,高血圧,心電図異常,血圧変動/肝機能障害(AST・ALT上昇)/白血球減少/CK上昇

他の薬剤使用時の注意

①ペチジン塩酸塩,トラマドール塩酸塩がん疼痛治療薬(7),タペンタドール塩酸塩がん疼痛治療薬(3)→高度の興奮,精神錯乱などの発現が報告されています。
②三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬→高血圧,失神,不全収縮,発汗,てんかん,動作・精神障害の変化,筋強剛といった副作用が現れ,さらに死亡例も報告されています。
③SSRI選択的セロトニン再取り込み阻害薬,SNRI(ミルナシプラン塩酸塩,デュロキセチン塩酸塩,ベンラファキシン塩酸塩セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬),選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(アトモキセチン塩酸塩アトモキセチン塩酸塩),ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬(ミルタザピンミルタザピン)→両薬剤の作用が増強される可能性があります。
④非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働き(サフラジン塩酸塩)→高度の起立性低血圧の発現が報告されています。

(1)併用すると本剤の作用・毒性を大幅に強める可能性がある薬剤……シメチジンヒスタミンH₂受容体拮抗薬,キニジン硫酸塩水和物キニジン硫酸塩水和物,プロパフェノン塩酸塩プロパフェノン塩酸塩,ハロペリドールブチロフェノン系薬剤,クラリスロマイシンなどマクロライド,イトラコナゾール・フルコナゾールなど深在性真菌治療薬,ミコナゾールカンジダ治療薬,クロトリマゾール,エチニルエストラジオール卵胞ホルモン,ベラパミル塩酸塩・ジルチアゼム塩酸塩などカルシウム拮抗薬
(2)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……レセルピン誘導体レセルピン,フェノチアジン系薬剤フェノチアジン系薬剤(プロクロルペラジン,クロルプロマジンなど),ブチロフェノン系薬剤ブチロフェノン系薬剤(ブロムペリドールなど),スルピリドベンズアミド系抗精神病薬,メトクロプラミドメトクロプラミド
(3)併用すると血圧上昇,頻脈などがおこる薬剤……交感神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩,塩酸メチルエフェドリンエフェドリン塩酸塩ほか,プソイドエフェドリン塩酸塩含有医薬品,塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品)→これらと併用するときは,モノアミン含有量の多い食物(チーズ,レバー,にしん,酵母,そら豆,バナナ,ビール,ワインなど)の摂取に注意してください。

セレギリン塩酸塩 - PC

PCC  説明(別ウィンドウ表示)